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ブルックナー 交響曲第5番 ケーゲル/ライプツィヒ放送交響楽団

ブルックナー 交響曲第5番 ケーゲル/ライプツィヒ放送交響楽団_f0229581_2148568.jpg暫くぶりの更新です。
正月明けから精神的に不調だったのか、元々ヘタクソな文章がますますヘタクソになり、どうしても読むに耐えるものが書ける状態ではありませんでした。また、仕事上も全く予期していなかった新規案件に振り回され、東北地方へ日帰り出張が続き、心身共にヘロヘロ状態が続いておりました。過去の経験からこういう時はジタバタ慌てず自然に任せてりゃそのうち復活するさ、と開き直って余暇は特に何もしないでゆっくり過ごしておりました。

私はどちらかと言うと気忙しい性格で、何時も何かやっていないと気が済まない方なのです。ですが、ごくまれにホントに無気力で怠惰な時間を過ごしたくなることがあります。たまたま、年明けがそのタイミングだったのかも知れませんが、その落差には当の本人が一番ビックリします。まあ、一時的なもので、特にメンタルの面で問題があるという訳でもなさそうなので、今後もやりたい時にやるスタンスで進めて参りたいと思っています(仕事の方はそうも行かないでしょうけど 笑)

そんな中、先日久しぶりにCDを纏め買いしました。今回はその中からヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団の演奏でブルックナーの交響曲第5番を紹介したいと思います。

ヘルベルト・ケーゲルは長年東独で活躍した指揮者ですが、N響や読響に客演するなど日本でもおなじみの存在だったと思います。ベルリンの壁崩壊後の1990年、ピストル自殺でこの世を去りました。一説によると社会主義シンパでドイツの未来に絶望した等と言われています。

ケーゲルの演奏はどちらかと言うと贅肉をそぎ落とした筋肉質のものが多いように感じます。またテンポも速めで、一気呵成に駆け抜けて行く演奏が多いのも特徴のひとつとして上げられるでしょう。今回ご紹介するブルックナー交響曲第5番も「速めの楷書体」といった感じの演奏になっています。

テンポは速めではありますが、一点一画を忽せにすることはなく、第5交響曲の最たる特徴となっているバロック的な構造をキッチリと描き出して行きます。
圧巻はフィナーレ。金管のコラール風楽句が見上げるような大伽藍を描き上げて行きます。またコーダの部分ではシャルク改訂版のようにティンパニを追加し、造型感を更に強固なものにしています。ここは好悪の分かれる部分だとは思いますが、私はとても好感を持って受け止めました。

1977年のライブ録音。音質は中の上と言ったところでしょうか? 当時のライブ録音にしては良く音を捉えられていると思います。


<参考CD>
ヘルベルト・ケーゲル指揮 ライプツィヒ放送交響楽団
ブルックナー 交響曲第5番
1977年7月6日 ライプツィヒ・コングレスハレでのライブ録音

Weitblick SSS0116-2
by score1204 | 2011-02-06 21:49 | CD(クラシック)

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