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scoreのオーディオ&音楽日誌

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SPU Spirit

先月購入したカートリッジです。
皆様、ご存じOrtofon SPUをリファインしたカートリッジです。購入してからおよそひと月ばかりエージングを行って参りましたが、漸く、それらしい音が出るようになってきましたので簡単にレポートなど。。。
(まだ、もう一皮、ニ皮ぐらいは剥けそうな気がしますが。。。)
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スペック的には最近のSPUと何ら変わりません。発電コイルに8N銅線を使用し、針先はムク楕円。シェルは木質系樹脂だそうです。全世界500個限定発売だとか。ワタシが購入した個体は117のシリアルナンバーが振られていました。
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カートリッジ本体にもシリアルの刻印があります。
SPU Spirit_f0229581_21381779.jpg

で、肝心な音の方ですが、やっぱりSPUの系譜の上にあるカートリッジです(アタリマエか。。。笑)

低重心でグッと音が前に出て来る感じがします。このカートリッジで聴いた後はどのようなものを使っても物足りなさを感じるでしょう。他の物とは一線を隔した個性のあるカートリッジだと思います。
SPUはこれとは別にハーマン時代のSPU-GTEとSPU-AEを所有していますが、それらと比較してもアグレッシブな音の出方です。

SPUは使いこなしにはある一定のスキルを持った方でないと、本来の持ち味を出し切れないような気がします。少なくともアームはFR-64SやRMG系ぐらいは必要です。当家のSME-3012Rでは音の切れ味と低域の押し出し感が随分と損なわれました。
SPU Spirit_f0229581_2148723.jpg

使い始めはカンカンした音で、なんだこりゃ?と思われるでしょう(笑)
ですが、これもレコード1枚ぐらいを我慢して聴いていれば、随分とマシになり、2枚目、3枚目あたりからはグッと低域が張り出してくるのが判ると思います。
昔からSPUはエージングに時間が掛かると云われていますが、このSPU Spiritも例外ではありません。
使い始めてから約1ヶ月、ほぼ毎日のように鳴らして来ましたが、それでもまだこの先、音が変わっていくだろうな、との感があります。と云うのは内周歪みがまだ結構盛大に出るんですね。手持ちのSPU-GTEやSPU-AEからは余り感じられない歪みですので、もう少しこなれるのに時間がかかると思います。

SPUシリーズは広くオススメ出来るカートリッジだとは思いませんが、この個性的な音は一度聴いたら病み付きになると思います。ビジュアル的にも、この大きくて真っ黒なカートリッジが盤面を滑走している姿は良い音がしそうな感じがしますしね(笑)

(追記)
針圧4gのカートリッジですので、インサイドフォースキャンセラーの設定などは全くテキトーに行っておりました。ですが、このカートリッジの場合はある程度追い込んでやらないとまともな音になりません。SPU-GTEやSPU-AEを使う際は全く気にも留めておりませんでしたので少々意外な感じがします。
by score1204 | 2013-08-16 22:09 | オーディオ

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