scoreのオーディオ&音楽日誌

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カテゴリ:演奏会感想( 26 )

一昨日(12/23)に聴きに行って参りました。

この日はマチネー公演。15時開演です。
ちょっと早めに自宅を出発。渋谷のいつもの駐車場にクルマを停め、渋谷駅前まで徒歩で移動。所用を済ませてから(所用と云っても年末ジャンボ宝くじを買いに行っただけなんですけどね:爆)遅めの昼食を済ませ、NHKホールへ。

年末の第九。。。もう完全に風物詩となっていますし、それこそプロ・アマ問わず日本中で第九が演奏されているわけですが、決して嫌いではありません。クラオタの中には、こういう風潮を馬鹿にして絶対聴きに行かないなんて御仁もいらっしゃると思います。まあ、人それぞれ音楽を楽しめば良いのですし、気持ちも判らなくはないので物申そうなんて気にもならないのですが、ちょっと勿体ないかなあ、と云う気はします。

個々人の思いはともあれ、ベートーヴェンの第九はやはりスゴイ曲です。楽譜を読んでアナリーゼするほどの能力はないのですが、他の交響曲以上に大胆かつ入念かつ緻密で、楽譜を眺めながら聴いていると毎回新たな発見があって感動します。ベートーヴェン畢生の大曲であることは間違いありません。
この大曲をどのように聴かせてくれるのか、ワクワクしながら席に着きます。

この日の指揮者はN響桂冠名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテット。もう御年89歳になるんですね。N響とは長い付き合い。何度か両者の共演は耳にしていますが、十数年前になりますが、スウェーデン放送合唱団と共演したバッハのロ短調ミサ曲の名演奏が、未だに耳の奥深くに残っています。

さて、当日の演奏は。。。
どことなく古楽的なアプローチを採用しながらも、いたずらに先鋭感を際立たせるのでは無く、とても穏やかに曲は進んで行きます。まさに滋味深く味わい深いと云いますか、噛めば噛むほど味が出る演奏のように思います。
また、最近のN響の色彩感溢れる音色も、当日はどこかしらくすんだ燻銀の味わいで、レコードやCDで聴ける昔のゲヴァントハウスやシュターツカペレ・ドレスデンの音色に似たものを感じました。
第二ヴァイオリンやヴィオラを際立たせるようなところもありましたが、全体的には演奏者の恣意が余り感じられず、音楽そのものに語らせると云うアプローチで非常に好感が持てました。

今年も最後に良い演奏を聴かせて頂きました。
来年も沢山の良い音楽、良い演奏に巡り合えたら嬉しいですね(^o^)

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by score1204 | 2016-12-25 13:16 | 演奏会感想 | Trackback | Comments(2)
件の演奏会へ行って参りました。
C定期2日目のマチネーでの演奏会になります。

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この日のプログラムはオール・ショスタコーヴィチ・プロ!

ロシアとキルギスの民謡による序曲
ピアノ協奏曲第1番 (pf:アレクセイ・ヴォロディン)
交響曲第12番「1917年」

指揮:井上道義

ミッチーこと井上道義氏の演奏を聴くのもおよそ30年ぶりになるでしょうか?
その昔、新日フィルを振ってのマーラーの交響曲第6番を昭和女子大学人見記念講堂で聴いたのを思い出します。とても素晴らしいマーラーでした。余りの素晴らしさに第一楽章が終わったところで拍手が起こったのをハッキリ覚えています。今回のN響定期の出演も38年ぶり、とのこと。
この両者の組み合わせでどのようなショスタコを聴かせてくれるのかとても楽しみ(^o^)

演奏会全体を通じて、極めてオーソドックスな表現。ロシア的アプローチと云うよりも、ドイツ風な味付けがなされたショスタコのように思います。珍奇な表現を用いることなく、淡々と進む語り口ですが、時折、ほんの僅かにキレッキレな表情を見せるなど、しっかりとミッチーらしい刻印が押されていたように感じます。

オーケストラも好演。
交響曲第12番のラストのあたり、変拍子が連続して出てくる辺りも難なくこなし、金管・打楽器群の奮闘もあって、とても迫力のある演奏だったように思います。感動的なラストでした。

とても素晴らしい演奏会でした。
また、この両者の共演を聴いてみたいものです(^o^)
by score1204 | 2016-11-27 11:36 | 演奏会感想 | Trackback | Comments(0)
断続的に強い雨の降る中、今回もN響の定期演奏会へ行って参りました。
この日の中央道は雨の影響からか、混雑が激しく、渋谷のNHKホールまで通常40分前後で到着出来るところ、約1時間10分ぐらいかかりました。
何故か永福の料金所から少し行ったところで、流れるようになったのですが、渋滞のメカニズムって一体どうなっているんですかね?
いろいろ言われてはおりますが。。。

さて、この日の演目は。。。

W.A.モーツァルト:ピアノ協奏曲27番
(Pf:ラルス・フォークト)
A.ブルックナー:交響曲第2番(キャラガン版)
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:NHK交響楽団

この日は天候のせいもあってかお客さんの入りも今一つ。
空席が目立っておりました。
7割ぐらいの入りでしょうか?
まあ、演目のせいもあるかも知れませんね(^^;;)

まずはモーツァルトのピアノ協奏曲第27番から。
全般的に落ち着いた感じで曲が進行します。
珍奇な表現を用いることなく、スタンダードな筆の運びです。
ソリスト、オケ共に安定感抜群で、ゆったりとモーツァルトの音楽に浸れます。
ラルス・フォークトと云うピアニストは初めて聴いたのですが、今回聴いた限りではモーツァルトよりもベートーヴェンやシューベルトの方が似合っているような気がします。結構、ピアノを響かせるんですね。モーツァルトでもこういうのもアリかとは思いますが、個人的には角の丸い音の方がモーツァルトらしいように思います。

休憩を挟んでブルックナーの交響曲第2番。
一言で云うと、素晴らしい演奏でした。凄演と云っても良いでしょう。
ワタクシ的にはキャラガン版の実演を初めて耳にすると云うだけで期待値はかなり高かったのですが、その期待値にかなり大きなプラスアルファを積み上げて貰えたようで大満足。
比較的早いテンポで一気呵成に描き上げて行く演奏ですが、リズムパートを際立たせたり、ダイナミクスに多少手を入れるなどフレッシュかつ大胆かつ説得力のあるものになっていたように思います。
例によって聴かせどころを心得た演奏ですので、なんの引っかかりも無く、音楽が胸に落ちて来ます。
第二楽章アダージョ冒頭、第四楽章でブルックナー自身のミサ曲から引用された部分など、美しさの極みです。
オーケストラも大健闘。ブルックナーらしい重心の低い弦楽群。素朴な味わいを感じさせる木管群。光り輝く金管群。とどのパートも素晴らしかったように思います。ティンパニも大健闘。ここぞという時の雷鳴のような響きは素晴らしかったですね。
パーヴォ・ヤルヴィのブルックナーは私が理想とする演奏とは正反対のアプローチなんですが、それでも聴く度に納得させられてしまいます。

余談ではありますが、ブルックナーの交響曲の中でも比較的地味めな交響曲第2番を初めて聴いた嫁はんが、音楽と演奏に眼を潤ませるほど感動しており、そちらの方にビックリしました(爆)
まあ、でも、ブルックナーの音楽と本日の演奏に、素人を感動させる何か凄いものがあった、と云うことですね。
ホントに素晴らしい演奏でした(^o^)


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by score1204 | 2016-09-25 12:01 | 演奏会感想 | Trackback | Comments(2)
すみません、また3ヶ月近く放置してしまいました m(_ _)m

少し前(9月8日)ですが、件の演奏会へ行って参りました。
職場が東京23区外なものですから、平日は仕事が終わってからの演奏会通いはほぼ諦めております。ですが、この演奏会だけはどうしても聴きたかったので無理矢理スケジュールを空け、有給休暇を貰って行くことにしました(^^;;)

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チケットは早々に完売だそうで、当日券も出なかったようです。
で、演目は。。。

グスタフ・マーラー 交響曲第8番「千人の交響曲」
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ソプラノ1:エリン・ウォール
ソプラノ2:アンジェラ・ミード
ソプラノ3:クラウディア・ボイル
アルト1:カタリーナ・ダライマン
アルト2:アンネリー・ヘーボ
テノール:ミヒャエル・シャーデ
バリトン:ミヒャエル・ナジ
バス:アイン・アンガー
合唱:新国立劇場合唱団
   栗友会合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
管弦楽:NHK交響楽団

とまあ、独唱陣だけでも8人を擁する大編成の楽曲です。
この交響曲第8番は通称「千人の交響曲」と呼ばれておりますが、作曲者自身が命名した訳ではありません。1910年にミュンヘンで行われた初演時に興行主が勝手につけたもので、マーラー自身はこの名前を嫌っていたとか。。。ただ、まあ、そうは云っても文字通り初演時は千人を超える演奏者がステージに乗ったわけですから、音楽の規模を端的に現すには判りやすいでしょう。ちなみに、マーラー自身が自作の交響曲を初演したのはこの8番が最後です。翌年の1911年、マーラーはこの世を去ることになります。

当日の演奏ですが。。。いやあ、ほんとに感動的な演奏だったように思います。
聊かの傷も無きにしも非ず、でしたが、そんなことよりも感動的な演奏を繰り広げてくれた演奏者たちに盛大なブラボーを送りたいと思います。
マーラーの楽曲の中では最も祝典的な雰囲気が横溢する曲ではありますが、決して表面的に無意味に音楽が流れて行くのではなく、ガッチリとした土台に屹立する大伽藍を築き上げるかのような創造性溢れるものだったように思います。特に第2部、現世の苦悩から解放され、霊的なものに進化(浄化)していくファウストの魂が描かれる場面などは涙が出そうになるくらい感動的だったように思います。栄光の聖母が歌う「Komm!」が出てきた途端、涙腺が崩壊しました(^^;;) ココ、大好きな場面なんですよね。
当日の演奏会はNHKがしっかり収録しておりました。年末だか年始には放映予定だそうです。

で終わった後は、指揮者パーヴォ・ヤルヴィのサイン会。
1時間半もある大曲振った後で疲労困憊でしょうに、こんなファンサービスしてくれるなんて有り難いことです。

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一仕事終わって、アサヒスーパードライを飲みながらのサイン会でした(^^;;)

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しっかり戦利品Get!(^^;;)





by score1204 | 2016-09-11 23:56 | 演奏会感想 | Trackback | Comments(0)
初台にある東京オペラシティコンサートホールで件の演奏会を聴いて参りました。

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このホール、東京の演奏会場の中では最も好きな部類に入ります。
大きすぎず、小さすぎず、どの座席で聴いてもバランスの良い音が聴こえて来ます。
二階と三階のバルコニー席はステージの一部が見え難くなりますが、音響は問題ありません。

さて、今日の演目は。。。

プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」
ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲
ベートーヴェン:交響曲第7番

どれもこれも素晴らしい演奏でした。

御年92歳のサー・ネヴィル・マリナーは日本でもお馴染みの指揮者ですね。
N響などに客演しておりますし、数多の録音から一度は演奏を耳にされた方は多いかと思われます。
私自身もマリナーの実演には何度か接しており、その昔、やはりアカデミー室内管との来日公演を聴いたことがあります。

年齢を感じさせない軽やかな足取りで颯爽とステージに登場したマリナーの指揮は、老練さと若々しさが同居する素晴らしいものでした。
一曲目のプロコフィエフはスマートで流麗な中にも、一抹の寂寥感を感じさせるなど、楽譜の裏側に隠されているものをさりげなく垣間見せてくれました。こう言った表現は流石年齢を重ねたベテラン演奏家だと思います。現代の作曲家が古典的な手法で書いた曲を新鮮な響きで聴かせてくれました。

二曲目のタリスの主題による幻想曲も実に素晴らしい演奏。
一緒に行ったうちの嫁はんが、初めて聴いたにも関わらず大感激しておりました(会場で同曲の入ったCDも買っておりました ^^;;)
私もこの曲は大好きなんですが、舞台にかけられることが少なく、実演に接するのはこれが初めて。
宗教的な祈りを弦楽群が重層的に重なり合いながら、切々と歌い上げて行きます。
この曲はやはり英国のオケで聴くのが良いですね。
フィルハーモニア管やロンドン響の演奏でも感じるのですが、シルクのような肌触りを感じさせつつ、渋みを効かせた弦楽の響きは英国のオケに共通するもの。この個性的な弦楽の響きはエルガーやヴォーン・ウィリアムズの音楽に良く合うと思っています。
弦楽四重奏と二組の弦楽群の掛け合いと緊密なアンサンブルがとても心地良く、演奏に引き込まれて行きます。
息をするのも憚られるような深い祈りの中に音楽は閉じて行きます。
いや~ほんとに素晴らしい演奏でした(^o^)

休憩を挟んでベートーヴェンの交響曲第7番。
こちらも良い演奏。
マリナーの棒も聊かも弛緩することなく、流麗かつ滋味深く音楽を紡いて行きます。
僅かに、スマートに過ぎるかな、と思うところもありましたが、時折デモーニッシュな表情を見せるなど、やはりここらへんも年輪を重ねた表現になっていると思います。
この演奏については個人的には幾つか納得が行かないところもありましたので記載しておきます。
第一楽章と第四楽章のリピートをやらなかったのは正直いただけません。
このリピートは音楽の構成上、必要欠くべからざるものだと思っています。ですので、リピートをやらないと曲の構造的側面が非常に弱くなるような気がするんですね。
そういう思いがあるものですから、リピートなしの演奏だと私の中の音楽に対する時間軸のようなものが完全にズレてしまい、最後まで音楽に入っていけないもどかしさを感じるのです。
良い演奏なのに音楽に浸れない感じで、非常に歯がゆかったです(^^;;)

そういう私個人の思いはさておき、演奏そのものは素晴らしく、会場は湧きに沸いておりました。
アンコールは二曲。
モーツァルトのフィガロの結婚序曲とダニーボーイ。
これもとっても良い演奏でした。

終演後はなんとマリナーのサイン会がありました。
この年齢の演奏家がサイン会なんて初めてお目にかかりますが、それだけ日本の聴衆を大事にしてくれている、と云うことでしょう。
私もしっかりサインを頂きました(^o^)

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この両者の来日公演はこれが最後になるそうです。
出来ればこのコンビでモーツァルトの交響曲を聴いてみたいものです。

素晴らしい演奏をありがとうございました(^o^)






by score1204 | 2016-04-09 23:47 | 演奏会感想 | Trackback | Comments(2)
ペンション・ウインズで過ごした楽しい3日間が終わると次の日から仕事てんこ盛り(爆)
また、長年可愛がっていた別部署の後輩の送別会などがあったりして、非常に疲れた1週間となってしまいました。

忙しかった週も終わり、今日(3/27)は嫁はんとパルテノン多摩へ演奏会へ出掛けて参りました。
行ったのはコレ

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ロシアのヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァのリサイタルです。

前々からCD等で聴いていたので、パルテノン多摩へ来ると知って大慌てでチケットを取りました。是非一度聴いてみたいヴァイオリニストでした。
アリーナ・イブラギモヴァはロシア系ですが、現在はイギリスへ移住し、こちらを活動の拠点にしているとのこと。モダン楽器とピリオド楽器を使い分け、現代の楽曲から古い楽曲まで幅広いレパートリーを誇っています。

今回の演目は。。。

ビーバー :パッサカリア ト短調(「ロザリオのソナタ」より)
バッハ  :無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調
イザイ  :無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調
バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ

以上4曲。

どれもこれも難しい曲ばかりです。

今回初めてパルテノン多摩の小ホールで聴いたのですが、大ホールと違って音の抜けが良く、非常に良い印象を受けました。
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「ヴァイオリン・アローン」とサブタイトルが付けられている通り、また楽曲から予想される通り、この演奏会はヴァオリン一丁だけで行われます。
色彩感乏しいし、うちの嫁はん殆ど聴いたことの無い曲やから飽きてしまやろなあ。。。なんて危惧しておりましたが、全くの杞憂に終わりました。

凄まじいまでの集中力。
非常に個性的でありながらも曲の本筋を見誤ることなく、造形感をキッチリと描き出して行きます。
ロシアの弦楽器奏者特有の濃くうねりまくるフレージングも、また面白い。
速いパッセージは凄まじいまでのテンポで駆け抜けるのですが、弾き飛ばすようなところが一切なく、キッチリと音にしているところは正直舌を巻きました。
音楽の本質をガッチリと鷲掴みにし、しっかりとしたテクニックに裏打ちされた表現力が遺憾なく発揮される様は素晴らしいの一言。
感動的でした。
殆どの曲を知らないうちの嫁はんもとても楽しんでおりました。
「ロシアのヴァイオリニストっておもしろ~い!! すご~い!!」
だそうです(爆)

で、終演後はサイン会。
しっかり戦利品を確保しました(^^;;)

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また来日公演があれば聴きに行きたいですね!
この演奏会を聴いて夫婦で大ファンになりました(^o^)







by score1204 | 2016-03-27 23:33 | 演奏会感想 | Trackback | Comments(0)
Cプロ2日目を先週土曜日(2/13)に聴いて参りました。
この日の演目は。。。

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
     (Vn:ジャニーヌ・ヤンセン)
ニールセン:交響曲第5番

指揮はお馴染みパーヴォ・ヤルヴィ。
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この日は日本海側を低気圧が通っていたとかで、南からの暖かい空気が入って2月とは思えないような陽気。うち等夫婦は例によってクルマで会場へ向かったのですが、窓から入る陽射しで車内の温度は急上昇。この時期では考えられないようなエアコン設定をして運転しておりました(^^;;)

なんてことはさて置き、演奏の感想です。
まずはブラームスから。

ワタシはブラームスのヴァイオリン協奏曲が大好きです。
なんと云いますか、ワタシが根源的に持っている心象風景(のようなもの)にマッチするのか、この曲を聴いていると、懐かしさやありとあらゆる感情が沸き起こって来るのです。
そういう曲ですので、この曲に対する思い入れは人一倍深いと思っているのですが、パーヴォの棒は「雄大な懐かしさと切なさ」を紡ぎ出して行くようで、非常に好感が持てます。第1楽章冒頭、ややテヌート気味にたっぷりとオーケストラを鳴らすさまは、この曲が内包する大河の流れを表しているようです。
オランダの女流ヴァイオリニスト、ジャニーヌ・ヤンセン嬢の独奏ヴァイオリンもオーケストラの雄大な響きに応えるように、大柄でありながらも繊細な演奏を繰り広げて行きます。
カデンツァは良く演奏されるクライスラー版。ちょっと違うカデンツァを期待していたのですが、この演奏の前にはコレでも充分満足です。
素晴らしい演奏だったように思います。

アンコールはバッハの無伴奏から一曲を披露してくれました。

演奏とは全く関係ないですが、ヤンセン嬢、大柄でいてスタイルもお顔も抜群によろしく、とっても舞台に映えますねえ。格好いいヴァオリニストだと思います(^o^)

休憩を挟んで後半はニールセンの交響曲第5番。
これも素晴らしい演奏。
この曲は先日CDでパーヴォ指揮フランクフルト放送交響楽団の演奏で初めて胸に落ちて来た曲ですので、細部についての見識は正直云ってありません。
ですが、とっても聴かせる演奏であることは判ります。
交響曲第4番と同じように2部構成。しかしながら、急-緩-急-緩と云う楽曲の構成は前作と異とするところ。小太鼓の導入から軍楽調を連想させるところなどは第一次世界大戦をイメージしたものなのかも知れません。
35分程度の曲ですが、曲想は平明な部分がありつつも複雑晦渋であり、紆余曲折、変化を遂げながら大団円を迎えます。

今まで良く判らない曲でしたが、やっぱり生を聴くと「なるほど」と思うところもあります。
今後ますますこういう機会が増えると嬉しいですね。

演奏会通い、再開してほんとに良かったです(^o^)
by score1204 | 2016-02-15 21:42 | 演奏会感想 | Trackback(2) | Comments(0)
久々のN響定演(Aプロ初日)に行って参りました。
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この日の演奏会は首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィの指揮で

マーラー:亡き子をしのぶ歌
    (Bar:マティアス・ゲルネ)
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調

の2曲。

どちらも大好きな曲です。

前半のマーラーは安定感抜群のバリトン独唱マティアス・ゲルネの歌に酔いしれました。
マーラーの楽曲の中でも判り易さと晦渋さが合い半ばするものだと個人的には思っているのですが、パーヴォの棒もゲルネの独唱も曖昧なところは皆無。楽曲の細部までしっかりと消化し、描き切っていたところが素晴らしいと思いました。
特に第5曲目「こんな嵐に」の最後のところのホルンの重い響きは、この世ならざる何かを表しているようで、背筋に鳥肌が立ちました。N響のホルンパート、最高です!

後半のブルックナーも充実した演奏。
第1楽章の序奏の部分はかなり重ためのゆっくりした足取りだったのですが、主部に入ってからのまさに「Allegro」と云えるテンポと充実した響きは素晴らしいの一言。
ブルックナーの交響曲第5番は朝比奈隆の演奏で、何度も名演に接してきているからでしょうか、どうしてももう少し遅いテンポでやって欲しいと思ったりもするのですが、パーヴォ&N響の演奏はそれとは違うアプローチを取りつつも嫌な感じや違和感を覚えることは一切ありません。とても素晴らしい演奏です。

この曲でもパーヴォらしく、単調な楽想のところでは楽器のバランスに変化をつけるなどして少し色を着けます。真正ブルオタの皆さんの中には眉をひそめる向きもあるかも知れませんが、私などは面白いと思ってしまいます。私も一応はブルオタなんですけどね。。。(笑)

続く、第2、第3楽章も充実の出来。
意外だったのは第2楽章アダージョと第3楽章スケルッツオをアタッカで続けて演奏したこと。
これはちょっと疑問符が付きます。
と云うか、浅学菲才のワタシには意図が理解出来ません。

第4楽章も非常に充実した出来。
ベートーヴェンの第九フィナーレのように、各楽章を回想した後に低弦群により第1主題が奏され、弦楽群全体で巨大なフーガを作っていくところは圧巻でした。ここは何度聴いても感動しますね。
この楽章はバッハ以来の作曲技法の見本市みたいな側面があって、入念な対位法、巨大なフーガ、横溢するポリフォニーとドイツ音楽精神の昇華が見えるかのような気がします。

乱暴な言い方になりますが、ブルックナーの前中期の曲は巨大なバロック音楽のような趣があって、実に入念かつ緻密に音の階段を積み重ねているかのような印象を受けます。特にこの交響曲第5番はバロック音楽だと思うと理解が早いのではないでしょうか? 個人的な体験となってしまいますが、ワタシはブルックナーの交響曲でこの5番が最後まで理解が出来ませんでした。しかし、ある日突然胸に落ちて来て、それと同時にバッハの偉大さにも気が付くことが出来ました。上手く説明が出来ないのですが、脳内で何かが繋がったのでしょうね。それ以来、ブルックナーの交響曲は巨大なドイツ・バロックだと思えるのです(全く同じことを朝比奈隆が云っていたことを知った時はひっくり返りそうになるぐらい吃驚しました)

余談が長くなりましたが、この楽章も比較的速いテンポありながらも充実した響きで前進します。
金管群によるコーダの長大なコラールはまさに圧巻。
ワタシの好みからはやや外れるものの、素晴らしい演奏でした。

今年の9月の定演ではブルックナーの交響曲第2番も取り上げてくれるそうです。
これも楽しみに待ちたいですね(^o^)
by score1204 | 2016-02-08 22:13 | 演奏会感想 | Trackback(2) | Comments(0)
1/10(日)渋谷のラトリエと云う弦楽器工房のホール(と云うかサロン?)で行われたkennoy-miniさんのチェロリサイタルへお邪魔して来ました。

この日は13時にsoundbox師匠ご夫妻と渋谷のハチ公前で待ち合わせ。
少し早めに着いたので、ハチ公前でウロウロしていると、こんな光景に出くわしました(^o^)
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ハチ公の足の間に猫が丸まっているのが判りますでしょうか?
まるで主のような居住まいで、通行人に頭を撫でられようが一向お構いなしに佇んでおりました。
慣れてるんですね。

soundbox師匠夫妻と合流後、ムルギーと云うカレー屋さんに
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とても美味しいカレーでした。
ワタシは辛口を頼んだのですが、この辛さが実に絶妙で、これ以上辛くなったら火を噴く、しかしこれ以下の辛さだったらパンチに欠ける、と云った具合に、ワタシにとっては実に好み真ん中の辛さでした。
甘口を頼み、しかもチーズをトッピングした嫁はんには、これでも辛かったそうですが。。。(^^;;)

カレー屋さんでお腹をいっぱいした後、近場のJazz喫茶を探して放浪するも目当てのお店はお休み(^^;;)
仕方なくカレー屋さんの近くまで戻って名曲喫茶「ライオン」へ。

一昨年、初めてこの喫茶店にお邪魔したのですが、この時は自慢の立体音響設備が不調だったのか、音に余り良い印象を受けなかったのですが、今回は素晴らしい音。
ややナローではありますが、スッキリ通る音で中高域の透明感は素晴らしかったです。いつまで聴いていても聴き疲れしない音ですね。
喫茶店を出るやsoundbox師匠と
「ええ音やん。前のは一体なんやったんや??」
意見の一致を見ました(^^;;)

時間が近づいていたのでリサイタル会場のラトリエへ向かいます。

会場ではkennoy-miniさんとお仲間たちがリハーサルの真っ最中。
邪魔にならないように各自持ち場に着きます。
今回もワタシは押し掛け録音班を勝手に拝命(^^;;)
前回と同じ機器構成で録音致しました。

演奏は素晴らしかったです。
バロック的な音の響きを指向したとのことですが、狙いは見事に具現化していたように思います。
kennoy-miniさんが主旋律を奏で、竹本聖子さんが通奏低音、室塚佳子さんのピアノが彩を添えます。
緊密なアンサンブルは安心して聴くことが出来ました。
それぞれのパートが有機的に繋がり、バラバラなピースがカチッと収まって行く様は聴いていて本当に気持ち良かったですね。
また通奏低音のパートが加わるだけで、響きがこれほどまでに大きく、深くなるのか、と吃驚しました。
改めて通奏低音の偉大さに気付かされました。

前半は少し演奏に堅さが見られましたら、後半はリラックスして演奏されたのか、音楽が伸びやかに呼吸をしていたかのように感じました。

素人なりに奏法について感じたことは、この表現を更に深化させるなら、もう少し弓を寝かせ、かつ、ほんの少し弓を短めに持つ方が良いように思いました。この弓の使い方で音を飛ばすのは難しいと思うのですが、そもそもこの時代の音楽は、小さなサロンで少人数の聴衆を対象に演奏されるのが通常ですから、極論すれば音を飛ばす必要が無いのですよね。振幅の大きいデュナーミクが必要とされる音楽でもありませんし。。。昨夜のリサイタル会場はまさにそういう演奏を行うのに絶好の場所だと思いました。思い切って、そっち方向の演奏を行っても良かったんじゃないかな、なんて思いました。

シロートが偉そうなこと云ってスミマセン。。。 m(_ _)m

ともあれ、とても楽しい一日でした。
kennoy-miniさん、皆さん、ありがとうございました。


ちなみに録音の方は無事収録出来ました v(^o^)v
思っていた以上に良い音質で録音出来ています。
後日、編集致します。

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by score1204 | 2016-01-11 23:38 | 演奏会感想 | Trackback | Comments(0)
所謂「年末の第九」を聴きに行って参りました。
「年末の第九」を聴きに行くのも何年ぶりですかねえ? その昔、朝比奈隆が存命中は大阪フィルとの演奏のものを大阪フェスティバルホールへ毎年聴きに行っていました。2000年年末に聴いたのが最後ですから、15年ぶりになるんですねえ。月日が経つのは早いものです。。。

てな訳で、N響の第九を聴きに行って参りました。
指揮は今年の秋に首席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィ。
これを逃す手は無いでしょう(^o^)。

演奏はパーヴォらしい、素晴らしいものでした。
全体的に速めのテンポ。
ソリッドな響きを基調にしながらも重層的かつ立体的に音が積み上げられて行きます。
所々、楽譜に無いアクセント加えたり、デュナーミクに手を加えるなどして、第九に内包されている先鋭感を際立たせます。第一楽章では、マーラーの交響曲のように木管群にベルアップさせるなどして、とても意欲的な表現を提示していたように思います。

今回特に驚いたのが、その木管楽器を4管編成にして響きを充実させていたこと。
ご存じの通り、第九のみならず、この時代のシンフォニーは基本的に2管編成です。
4管編成でベートーヴェンを演るなんて、今時では滅多にお目にかかることはありません。
そんな中、何故4管編成なのかは聴いていてすぐに判りました。
木管の響きを充実させることで、ベートーヴェンが意図したであろう立体感のあるハーモニーを醸成したかったからなんですね。16型の弦楽器編成に負けない、単に大きな音響が欲しかったからでは無いのだと思います。

声楽陣も大健闘。
荘厳な歌声を聴かせてくれました(^o^)

これで今年の演奏会通いは全て終了。
パーヴォ・ヤルヴィがN響首席指揮者に就任すると云うことで、再開した演奏会通いですが、本当に素晴らしい演奏に沢山巡り合え、幸福な1年だったと思えます。
来年も実り豊かな1年だと良いですね。
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by score1204 | 2015-12-23 21:15 | 演奏会感想 | Trackback | Comments(0)

音楽とオーディオ、その他の日々雑感を気ままに…


by score1204