scoreのオーディオ&音楽日誌

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カテゴリ:オーディオ( 244 )

SHURE M44-7(E)その後

先の記事で紹介したSHURE M44-7の針交換。あれから性懲りもなく追い込みを続けておりますが、少し纏まって来たので備忘録代わりに記しておきたいと思います。

現在はこうなっています。
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FRの重いシェルからMMカートリッジの軽い振動系をなるべく活かすように、同じくFRの軽いシェルに替え、同時にSME3012Rのサブウェイトを取り去り、アーム全体も軽くしてみました。このようにすることで、より闊達な、SHUREらしい音になったように思います。

M44-7(E)の針圧調整範囲は1.5g~4.0gと幅広く、当初は4.0gで設定しておりました。
これで楽しんで聴いていたところ、盤によっては内周歪みが盛大に出るものがあったのです。下手をすると、中間ぐらいまで針が進んだところで、音に歪みが出るものも何枚かありました。

針圧の設定を4.0gから3.5g、3.0g、2.8gと段階的に落として行き、2.5g~2.8gあたりでかなり内周歪みが減ることが判りました。また、針圧4.0gに合わせるようにFRの18gほどあるシェルを使っていたのですが、先述した通り同じFRの12gのシェルに替えたところ、非常に好ましい結果が出るようになりました。

MMカートリッジの軽い振動系を活かすには、やはりそれなりに軽いシェルと組み合わせるのが良いようです。4.0gと云う重針圧であっても軽やかに鳴らすために、あまりガッチリとは抑え込まない方が良いのですね。もちろん、組み合わせるアームによってはまた違うセッティングもあるのでしょうけど。。。

良い勉強になりました。

音の方は、かなりオールマイティに何でも聴けるようになったように思います。
クラシックも管弦楽モノなら結構イケますし、ボーカルものも雰囲気たっぷりに聴けます。古い録音なら女性ボーカルもイケますが、新しい録音になると所謂「サ行」がキツクなるので、その場合は奥のSME3009S2とSHURE V15 TYPE3で聴くようにしています(^o^)
by score1204 | 2016-12-11 23:24 | オーディオ | Trackback | Comments(0)

SHURE M44-7の針交換

久々のオーディオネタです(^^;;)
2年前に購入して、それなりに気に入っているカートリッジSHURE M44-7ですが、これの針交換をしてみました。と云っても普通に丸針に交換しては面白くないので、同じくSHURE M44Eと云うカートリッジの交換針(N-44E)をM44-7に使ってみました。交換針はJICOで簡単に手に入ります。

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SHURE M44Eは楕円針。交換針の形状はM44-7とほとんど変わらなかったので、多分適合するだろう、と踏んで注文を致しました。
実は注文をする前に、ネットでいろいろと調べてみました。
メーカー推奨の針交換では無いので、トラブル等の報告がされていないか調べたのですが、何の情報も見つかりませんでした。
で、まあ、ダメなら勿体ないけど諦めるか(4000円ちょっとだし)、と件の楕円針を注文したのですが、手元に届いてM44-7にN-44Eを取り付けたところ、何の抵抗もなくサックリ装着することが出来ました。シェルに取り付け、音を出しても何等異常はありません。あまりにトントン拍子に事が運んだので正直拍子抜けです(笑)
とは言え、これはメーカー推奨の針交換ではありません。これから先、異常が出ないか注視したい、と思っています。

さて、肝心の音の方はといいますと。。。
正直、吃驚しています。SHURE M44-7(楕円針に替えたのでM44-7Eと云うべきか?)の音とは思えないほど表現力が向上したように思います。
まず、最初に判るのが、表情がたおやかになったこと。
M44-7の出力電圧は9.5mv。一般的なMMカートリッジが4.0~5.0mvであることを考えると、とてもハイパワーです。そのパワーを活かしたガッツのある音作りがM44-7の魅力です。
ただ、一方で、オリジナルは丸針を採用していることから、弦楽の表現に若干の難点があり、やや荒れてしまう傾向がありました。また、これも丸針の欠点である「内周歪み」が盛大に出るところもありました。
ところが、楕円針に交換したところ、丸針の欠点が一掃され、先述したハイパワーの表現力も相まってオーケストラのマッシブな迫力と輝きが味わるようになりました。
また、中域の張り出し方、低域の沈み込み方も非常に好ましいものがあります。
但し、音の解像度はそれなりです。とてもじゃありませんがMC型カートリッジに比肩すべくもありません。しかしながら、実際に演奏会場でオーケストラを聴いて頂くと判ると思いますが、解像度の高い音なんて聴こえて来ないのですよね。あれはマイクで拾い上げた音。そういう意味では、M44-7Eの音は実際に演奏会場で聴くオーケストラの音に非常に近いものを感じます。

JazzやPOPSも非常に良い感じに聴こえます。管楽器やボーカルものの雰囲気が良く出て来ます。
ただし、一方で弦楽四重奏等の微細なニュアンスを楽しむような音楽には聊か物足りなさを感じますし、音の張り出し方もワタシが室内楽に求める音とは違うように感じています。

楕円針に交換してどんな曲でも楽しめる、と云う訳でありませんが、M44-7本体が8000円ちょっと、交換針が4600円ほど。合わせて13000円程度でこの音は、コストパフォーマンス高過ぎだと思います。
オートグラフでオーケストラを聴いていても何等不満は感じませんので、暫くはこれで楽しみたいと思っています。

繰り返しになりますが、この組み合わせはメーカー推奨のものではありません。
音の良さから多くの人に試して頂きたい組み合わせではありますが、お試しはくれぐれも自己責任でお願いいたします。
by score1204 | 2016-11-27 21:51 | オーディオ | Trackback | Comments(2)
このご時世、真剣にモノラル再生をしようとすると意外と手段が無いものです。
最新機器でモノラルに対応しているものなんて、ほぼ皆無。
モノラルスピーカーやモノラルパワーアンプはまだキット等でなんとかなりますが、プリアンプだけはどうしようもありません。QUADやMcIntoshのビンテージ系を導入するしか方法がないでしょう。
てなわけで、プリアンプのステレオ出力をトランスを用いてモノラルミックスする合成器を作成することにしました。
前々から抵抗器使用の自作合成器を使っていたのですが、聴感上特に問題は無かったものの、これをトランス合成したらどういう音質になるんだろう?と云う好奇心もあってやってみることにしました。まあ、駄目なら戻せば良いんだし。

Web上を探索していると、TAMURAのインターステージトランスTD-1を用いた作例が紹介されておりましたので、コレを真似してみることにします。

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トランスはヤフオクで廉価に手に入れることが出来ました。

Web上で紹介されていた作例に基づき、1次側の1番2盤端子にRチャンネルのプラスとマイナスを結線。同じく3番4番端子にLチャンネルのプラスとマイナスを結線。
そして2次側は5番端子にプラス、8番端子にマイナスを結線。6番7番は短絡させます。

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こんな感じでケースに収めました。
取敢えずの間に合わせでトランスはケースに両面テープで貼りつけています。
これはそのうちネジ等で固定できるようにするつもりです(^^;;)

で、この合成器をプリとパワーの間に入れ、音を出してみると。。。

いや~なんでもやってみるもんですねえ。
以前使っていた抵抗器合成と比べて音の力感が全く違いますし、解像度も見違えるように良くなったように思います。
いやいや、もっと早くに試してみるべきでした。
抵抗器合成で音量が落ちてしまうことは承知していましたが、予想以上に音の力感が損なわれていたことに愕然としております。

ますますモノラルが楽しく聴けるようになりました(^o^)








by score1204 | 2016-05-29 23:16 | オーディオ | Trackback | Comments(0)
先の記事で書いたようにSV-300LBの導入で管弦楽曲再生と室内楽曲(含むPOPS、Jazz)の再生系統を完全に分けることが出来るようになりました。
繰り返しになりますが、SV-300LB-LM91A-オートグラフが管弦楽曲再生ライン。
SV-310-SV-86B-チャトワースが室内楽曲再生ライン。
今後はこれでほぼ固定されるでしょう。

これも先の記事で書きましたが、室内楽曲再生ラインのプリであるSV-310にはある整流管が不可欠でした。WE274B等、そんなに高価なものではありません。
SYLVANIA274Bです。

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実はこの球、買い求めたものでは無く、soundbox師匠にお借りしたものです。

この球、数年前にkennoy-mini様にお借りして聴いてみたことがあります。
その際の印象からSV-310を室内楽専用にするなら必須と考えておりましたが、こうして聴いてみますとその考えは聊かも間違いではありませんでした。
実に軽やか、かつ爽やかな音がチャトワースから流れて出て来ます。楽器の質感もバッチリです。弦楽器が特に素晴らしい。室内楽を聴くにあたっての理想的な音がしています(^o^)v

このSYLVANIA274Bをお借りするまで、手持ちの整流管をいろいろ試してみました。SYLVANIAの5U4G(吊りフィラメント)、CETRON 5R4WGB、RCA 5R4GY等を使ってみたのですが、それぞれに良さはあるものの、思うような再生音が得られませんでした。やっぱり僅かに情報量が落ちるように感じがするんですね。また、デジタル系は非常に良い感じに聴こえたのですが、何故かアナログ系が荒れ気味の音になってしまったのには閉口しました。

SYLVANIA274BはPOPSやJazzにも合います。この両ジャンルの音楽はSV-310-McIntosh MC240-IIILZで鳴らしていますが、少し音が軽くなるかな?と思いきや、重量感を持って鳴るドラム、爽やかなギターの音、ヴォーカルの質感が素晴らしく良く、ある意味、室内楽を鳴らすよりもバッチリ嵌まってしまっています。いや~こんな音聴かされたら、この球を買い占めたくなりますね。少なくとも予備を含め2本は手元に置いておきたいです(^^;;)

と云う訳で当家のSV-310で室内楽、POPS、Jazzを鳴らすにはSYLVANIA274Bが完全に必須状態になりました。






by score1204 | 2016-05-15 23:35 | オーディオ | Trackback | Comments(2)
毎年GWは人混みや混雑を嫌ってどこへも行かないのですが、今年も同様に近所をぶらぶらしただけでほぼ引き籠っておりました。読書をしたり、録画したまま未聴になっているテレビを見たり、オーディオを弄って遊んだり。。。まあ、引き籠っていてもやることはいっぱいです(^^;;)
オーディオの方は先の記事にもある通り、SV-300LBの導入によって、更に自分が望む音を細分化して実現出来るようになり「行くところまでいっちゃた感」無きにしも有らずです。

前々から、、、

1.オートグラフは交響曲や管弦楽曲(しかも大編成モノ)の再生に(雰囲気重視)
2.チャトワースは室内楽曲や小編成の管弦楽曲の再生に(情報量重視)
3.IIILZ(またはLM755A in 618C)はPOPSや映画音楽の再生に(情報量重視)

完全に分けて使いたいと思っておりました。

それに合わせ、使用するパワーアンプ、プリアンプも別系統にしたい、と思っていました。

それがSV-300LBの導入で、理想とする形に落ち着いたのは純粋に嬉しいです(^o^)

私個人の思いとしては、オートグラフ(Monitor Gold 15inch)は管弦楽を再生するのに優れていると思っています。
細かいところの再生や情報量については正直に云って優れているとは思えないのですが、なんと云いますか、音楽を雰囲気たっぷりに鳴らしてくれるんですよね。オートグラフを導入する最大の動機が「朝比奈のブルックナーを自宅で再現したい」ですから、私にとってはやはり大編成オーケストラを鳴らすスピーカーなんですね。

チャトワース(Monitor Red 12inch)は軽やかで反応も良く、室内楽を再生した際の音の粒立ちが非常に気持ち良いです。情報量もたっぷりありますし、音の佇まいも落ち着いた感じで、じっくりと室内楽に向き合うには最適なスピーカーだと思っています。

IIILZ(HPD295)はその対応力の広さからどんなジャンルの音楽も過不足無く聴かせてくれると思うのですが、偶々McIntosh MC240で鳴らした際のPOPSの歯切れの良いギターと心地良い重量感を感じるドラムスの音に感動し、POPS、JAZZ専用で使うことにしました。

個人的な思い込みに過ぎませんが、それぞれのスピーカーを上手く活かせるような再生が出来れば楽しく音楽が聴けるのでは無いかと思っています(^o^)

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気難しい英国美女を3人も侍らしているのですから、まあ、贅沢の極みですよね(^^;;)







by score1204 | 2016-05-08 23:34 | オーディオ | Trackback | Comments(0)

ウチのシステム系統図

SV-300LBを導入したことによって、前々から計画していた既存のSV-310を室内楽専用にすることが出来ました。ワタクシ的にはSV-300LB導入後もSV-310の価値は聊かも失われてはおりません。それぞれのプリの個性を活かした使い方が出来る、と考えていたからです。

これが現在のうちのシステム系統図

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SV-300LBのライン出力1はLM91Aとオートグラフ。ライン出力2はSV-4アーカイブをモノラルでドライブし、ALTEC603Bを鳴らしています。SV-300LBとSV-4アーカイブの間にはお手製のモノラル合成機を挿入しています(ステレオ音源もモノラル化して聴くことが出来ます)

SV-310のライン出力1はSV-86Bでタンノイ・チャトワースを。ライン出力2はMcIntosh MC240でタンノイIIILZを駆動しております。

TANNOY IIILZを駆動するアンプはこれからもとっかえひっかえして遊ぶことになると思いますが、それ以外はほぼ固定。今後も変えることは無いと思います。

上記のシステム系当図からも判る通り、SV-310はTANNOYの10~12inchユニット専用に使っています。と、云うのは前々からSV-310はとても情報量が多く、緻密な表現に秀でていると感じおり、10~12inchのユニットを使ってこそ、その真価が発揮出来ると考えているからです。

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これが今のSV-310。整流管をSTC 4274BからRCA 5R4GYに変更しています。
個人的にはSV-310でオートグラフをドライブする際はSTC 4274Bが必須でした。ドッシリと根を生やしたように重心が落ち、ドイツ系の音楽を鳴らす際にはこの整流管でないと思うような音が得られなかったのです。ところがSTC 4274Bでチャトワースを鳴らすと、今度は音が少し重すぎて室内楽が軽やかに鳴ってくれないのですね。それでSV-310を室内楽専用にするにあたり、RCA 5R4GYに整流管を変更することにしました。
予想していた通り、音に軽やかさが生まれましたが、僅かに情報量が少なくなるように感じます。なかなか簡単に思い通りになるものではないですね。
SV-310を狙い通りの音にするにはある整流管が必要なことが判っているので気長に探すことにしましょう(^o^)





by score1204 | 2016-05-01 23:46 | オーディオ | Trackback | Comments(4)
もう4月も終わりなんですね~ 早いものです。
今月から職位が上がったこともあって、なんやらやたらと忙しく、帰宅してからもぼ~っと音楽を聴く毎日。今年の秋から来年の夏にかけて、大型案件が3つ同時平行で動くことがほぼ確定しておりますし、かなり忙しくなることが目に見えているので、趣味等にゆっくり没頭出来るのも今のうちだけですね。やれやれ。。。

先月末より製作していましたキット屋さんのSV-300LBプリ、やっと完成致しました。
一応は自力で完成させたのですが、ドライバ管回りの規定電圧が出ず、キット屋さんにご助力を頂き、なんとかやっと。。。なんですけどね(爆)
いや~難儀しました。キット屋さんにヘルプして頂かなければ組み上げられなかったかも知れません。

てなわけで、一昨日の夜から本格稼働。
昨年末に試聴機をお借りして10日間ほど自宅で鳴らしていましたので音の傾向は掴んでいるつもりでしたが、こうして製品版を聴いてみますと、また一味違っていて面白いです。

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先の記事でも書いたようにカップリングは添付のDEL RITOMOではなくJENSENを使いました。
これによる音質の違いもあるのかも知れませんが、以前お借りした試聴機と比べ重心が落ち、妖しく滑らかな音になります。
試聴機がある意味ニュートラルな音だとすれば、JENSENを積んだ私のSV-300LBはかなり個性的な音だと思います。ひょっとすると好き嫌いが生じる音かも知れません。ですが私個人としては大好きな方向の音。弦楽器がとても艶やかで滑らかなような気がします(^o^)

出力管はともかく、ドライバの12BH7や初段の12AT7は比較的安く手に入る球ですので、ここらへんはどんどん差し替えて、自分好みの音を更に追って行きたいと思っています。ちなみに300Bは今のところキット屋さんのVer.5を使っています。普通に聴く分にはこれで十分満足しています(^o^)

GWは引き籠り決定やな(爆)







by score1204 | 2016-04-30 12:21 | オーディオ | Trackback | Comments(2)
先週の月曜日から作り始めたSV-300LBですが、この週末で完成させる予定が予想外に手間取っております。簡単に組み上がるだろう、なんてタカを括っていたのですが、入力端子回りと出力端子回りのアクロバティックな配線が意外と大変でした。

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今日(日曜日)の午前中、少し体調が悪く臥せっていたのですが、午後から回復。
ですが、どうも気分が乗らず、各アセンブルをシャーシに取り付け、幾つかの渡り配線を施して本日は終了。
この分だと完成は今週中頃か、週末だな(^^;;)
まあ、急いで作らなきゃならないモンでもなし、ゆっくり楽しませて貰います。

カップリングコンデンサはキット添付のDEL RITMOからJENSENに替えています。
早晩、交換することは明らかでしたし、JENSENの重心の低い音が好きですので最初から替えさせて貰いました。

あ~それにしても老眼がキツイ!
シャレになりません。
製作後はバルスされたムスカのようです。
「眼が~!眼が~!」
てやつですね(爆)

LEDライトのついたヘッドマウント型のルーペでも買わなきゃやってられませんわ。。。








by score1204 | 2016-04-04 10:57 | オーディオ | Trackback | Comments(4)
と云う訳で、先週に引き続き、728b様のお宅へお邪魔してGarrard301の軸受けメンテナンスを行って参りました。いや~人様の機械でも弄れるのは楽しいです(^o^)

Garrardの軸受けは比較的簡単にメンテナンス出来ます。最初は触るのが怖いかも知れませんが、思い切ってやってみることをオススメします。そんなに神経質な作業ではありません(シロートのワタシでも簡単に出来る作業です)

そもそもGarrardと云うターンテーブルは、とても堅牢に出来ており、幾つかの約束事をキチンと守っていれば、そうそう壊れる機械でもありません。ただ、どんなに堅牢であろうと経年劣化には勝てません。大枚はたいて手に入れて使ってみたのは良いものの、回転が安定しない、とか、少しノイジーだなと感じられたら軸受けをメンテナンスすることで、これらの問題が一発で解決することがあります。少ない投資で出来ますのでやる価値はあるかと思います。

先の記事にも書きましたが、728b様のGarrardはとても状態が良く、このまま使っていても問題は起きないかと思いますが、僅かにゴロが出ているのと、ターンテーブルが回転する際にやや機械的なノイズが出ておりました。また、軸受け部も僅かにオイルが染み出しておりましたので、これから長年使い続けるならメンテナンスをしておいた方が良いと判断して、指定したパーツを購入して頂きました。

まず、本体に3本のネジで固定されている軸受け本体を外し、底面の2本のネジを外すことで軸受けをバラすことが出来ます。
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次に、無水アルコールと綿棒で古いオイルを除去して行きます。
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古いオイルを除去し終えたら、パーツにオイルを塗って組み上げて行きます。
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軸受けにスピンドルを戻したら、新品のスラストパッドを入れます。
Garrardのスピンドルは面でプラッターの重量を支える構造になっています。

右が古いスラスットパッド、左が新品のスラストパッドです。
古いパッドが摩耗しているのが判るでしょうか?
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スラストパッドで蓋をするようにスピンドルハウジングへセット。
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フェルト製のガスケットを入れ、最後にカーボン製のスラストプレートで蓋をして終了。
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簡単でしょ?(^o^)

軸受けを本体にセットし、その他に気になるところを少しメンテします。
その前に軸受けのオイル注入口からたっぷり給油。
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アイドラーを支えている箇所のオイルがカラカラでしたので、こちらにも給油。
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アイドラードライブのプラッターはどうしても内側が汚れてしまうので、こちらも無水アルコールを含ませたキッチンペーパーで磨きます。
ここで一点注意!
Garrard301のプラッターの裏側がダンピング材(のようなもの)が塗布されております。無水アルコールで磨く際には、このダンピング材に触らないように注意して下さい。
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最後にプーリーとアイドラーが接する所も無水アルコールと綿棒で磨きます。
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これで取敢えずは本体のメンテは終了。
あとはアームの小細工(^^;;)

SMEのアームをお使いの方は良くご存じかと思いますが、取り付けプレートの4隅(ネジで固定するところ)にゴムが取り付けられています。恐らくプレーヤーからの振動をアイソレートする目的で付けられているものと推察されますが、このゴムのお蔭で音の立ち上がりがやや鈍く感じられることがあります。
そこでこのゴムを取り外してアームをセットすることにします。
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これで音の立ち上がりが早くなり、ここぞと云う時の踏ん張り感が出るようになります(^o^)

このメンテナンスの結果、定回転までの立ち上がりが早くなり、同時に僅かに感じていたメカニカルなノイズやゴロはほとんど判らなくなりました。

良い音で鳴ってくれています(^o^)v
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by score1204 | 2016-02-22 01:07 | オーディオ | Trackback | Comments(2)

728b様のGarrard301

いつも仲良くして頂いている728b様が新たにGarrard301を購入されたとのことでお邪魔して参りました(^o^)

ワタシはGarrard301を2台、401を1台所有しており、かれこれ10年近く使って来ており、メンテナンスの勘所は心得ているつもりです(と云っても簡単なメンテぐらいしか出来ませんが)
Garrardは301、401共に製造されてから40~60年は軽く経過しています。ですが、ちゃんとメンテナンスしてあげれば今でも立派に通用するターンテーブルです。電子的に制御している部分が皆無と云うこともあって、代替部品は今でも問題無く手に入りますし、簡単なメンテでこれからも問題なく使用出来る堅牢さを持っていると思います。勿論、現代的なターンテーブルと比べれば精度に甘いところはありますが、ことレコードで音楽を聴くシステムとしては、これの右に出るものは無いと勝手に思っています(^^;;)

まあ、ワタシが云ってもアバタもエクボみたいなもんですが。。。(爆)

さて、728b様のGarrard301、キャビネット付きでオークションで手に入れられたそうです。
プラッターを回転させながら聴診器を使って各部をチェック。
ほんの僅かにゴロが出ていますが、許容範囲内。ほとんど問題が無いレベルです。

ご存じの通り、Garrard301と401はアイドラードライブ。
ゴム製のアイドラーが劣化するとゴロとなって出て来ます。
728b様の個体はモーターに近い側にほんの僅かに出ている程度ですのでシングルアームで使う分には全く問題ありません。ダブルアームにして奥側(モーターに近い側)にアームをセットする際には多少問題になるかも知れません。

キャビネットにはSME用の取り付け穴が開けられておりましたので、これを利用して728b様がお持ちのSME3010Rを実装します。

裏側から見た様子。とってもキレイな個体です。
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表側はこんな感じ。Garrard301は市中に流れているものは、殆どが塗り直しされているもの、と聞いたことがあります。この301もそうなのかは不分明ですが、とてもキレイです。
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アームをセットし、ラックに設置します。
まずはSTANTONのMMカートリッジでちゃんと音が出るかチェック。
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とても良い感じで音が出ています。
728b様がお持ちのSME3010R、ちゃんと整備されているようで、とても感度が良く、MMとは思えないような情報量の多さです。

この後、カートリッジをDENON DL-103に交換。
いや~これがまた良かった。
DL-103らしい、落ち着いた音調ながらも輝くような高域と目の詰まった肌触りの良い絹織物のような音が部屋いっぱいに広がります。いつまで聴いていても飽きが来ない音ですね。
すっかり気を良くしていろいろと聴かせて頂きました。

なかなかの逸品に仕上がったと思います。

728b様はこのGarrard301が二台目。
もう一台はグリス軸受けのハンマートーンでアームはOrtofon RF-297を使っていらっしゃいます。
こちらの音も勿論素晴らしい!(^o^)

次にお邪魔する際には軸受けのメンテナンスを致しましょう。
少しオイルも漏れておりましたし、スラストプレートをドライカーボン製にすることで、全体の静粛性も向上しますので、やる価値はあると思います。

ひとさまのGarrardであっても、メンテナンス(と云っても今回やったのはアームの取り付けだけですが)後に良い音が出てくるとやっぱり嬉しいものです(^o^)
とても有意義な休日でした。
728b様、ありがとうございます!
by score1204 | 2016-02-11 23:40 | オーディオ | Trackback | Comments(4)

音楽とオーディオ、その他の日々雑感を気ままに…


by score1204