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カテゴリ:映画( 30 )

この世界の片隅に

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昨夜(11/19)立川シネマシティで観て参りました。

のっけから話が脱線しますが、立川シネマシティは音響設備に力を入れている劇場として有名です。JBLやMeyer(こちらは良く知らない)のスピーカーを設置するなどして、11室ある劇場のそれぞれに特色を持たせているようです。確かに普通のシネコンの音響設備に比べると細かい音が良く聞き取れますし、透明感のある音色で大音響が鳴り響いても決して喧しくはありません。耳の確かな音響設計者がコーディネートしたのでしょうねえ。
とても良い感じで映画に浸ることが出来ました。

さて、本題っと。。。(^^;;)

最初に云ってしまいます。
個人的には本年見た映画で間違いなくナンバーワンです。
ダントツと云って良いでしょう。

舞台は広島・呉。
時代は戦時中。
こういうキーワードでピンと来る方は多いと思います。ですが、残念ながら、本作はそういう映画ではありません。本作で描かれるのは銃後の人々の日常の暮らしと生き様であって、決して戦争そのものを描いているのではないのです。

どのような時代であっても、市井の人々の日常はあります。
その日常に戦争が暗い影を落とすことは間違いありませんが、そんな中でも人々は逞しく生きている。
食糧難だったり、空襲があったり、戦地で大切な人を失ったり。

そんな市井の人々を優しく暖かい視点で、ややコミカルに描いているのが本作品です。

というオハナシですので、劇的なストーリー展開と云うものはありません。
物語は終始淡々としています。
「泣ける」話でもありません。
ですが、それが胸をうつと云いますが、例えようの無い感動を産み出すのです。
映画を観終わった後からじわじわと泣けて来る、と云う体験を初めてしました。

是非、多くの人に観て頂きたい良作だと思います。

余談ですが、本作の主人公の声を能年玲奈改め、のんさんが担当されていますが、いや~この子ホントに芸達者です。最初はミスマッチかなあ?と思いましたが、映画が進むに従い、のん以外の声は考えられなくなりました。素晴らしい役者さんだと思います。いろいろあるみたいですが、このような才能のある女優が表に出られないと云うのは芸能界にとって大きな損失だと思います。
by score1204 | 2016-11-20 23:44 | 映画 | Trackback | Comments(2)
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昨夜、レイトショーで観て来ました。

連休後半戦初日とあってか、人の出足はイマイチ。
もう少し混雑してるかなあ、と予想していたのですが、良い具合に裏切られました。
みんな、どこかに遊びに行っちゃってるんでしょうかねえ。

それはともかく本作品、少なくともパトレイバーの劇場アニメ第2作目を見ておかないと、その面白さはさっぱり判らないでしょう。これから観ようとお考えの方はDVDをレンタルするなどして2作目だけは絶対押さえておいて下さい。まあ、この映画を観ようと思う人で観てない人は居ないと思いますが。。。(笑)

と、云うことからもお分かりの通り、本作品は劇場用アニメ第2作目を引き継ぎつつ、丁寧になぞるようにして物語が進んで行きます。ストーリーの展開も良く似ています。なので、ストーリーそのものについてはここで論じません。正しく、押井守監督作品であり、パトレイバーです。押井監督の世界観がお好きな方はどっぷりと浸かって楽しめる作品だと断言致します。

押井監督の作品では、必ずと云って良いほど「水」が重要なライトモチーフ(またはイメージ)として扱われます。旧ソビエトの映画監督アンドレイ・タルコフスキーへの傾斜が感じられるところです。物語の重要なシーンは大抵、港だったり、地下水道だったり、水を想起させられる場所です。

パトレイバー劇場第1作目では東京港バビロンプロジェクトの建設現場。
パトレイバー劇場第2作目では埋立地。
攻殻機動隊では沈める博物館。
イノセンスでは海に浮かぶ艦船型のプラント。

これらの場所が物語のクライマックスの舞台として設定されています。
押井監督の作品を読み解く際に、水は重要なキーワードになっていると思っています。
そんなことを考えながら観るのも一興かも知れません。

久々に押井監督の世界観にどっぷり浸れて、幸せな一夜でありました(笑)
by score1204 | 2015-05-03 14:42 | 映画 | Trackback | Comments(0)

アメリカン・スナイパー

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昨夜、仕事帰りに嫁はんと一緒に観て参りました。
素晴らしい良作です。
是非、大勢の人に観て頂きたい映画ですね。

さて、この映画どう観るか?
観方によっては英雄賛美の愛国的好戦的な映画にも思えますし(例えばジョン・ウェインが製作監督した「グリーンベレー」のような)、その一方で主人公クリス・カイル(実在の人物です)のPTSDを描くなど反戦的要素も含んだ映画のようにも思えます。

ですが、そのどちら側でこの映画を観たとしても、きっと正しくこの映画を捉えることは出来ないと思います。

極私的な感想としては「1人の人間の崩壊と再生のドラマ」だと思っています。

主人公クリス・カイルは射撃の才能が秀でているものの、どこにでも居る典型的なアメリカの青年。
南部の保守的な土地で生まれ育ち、9.11の惨劇を目の当たりにして軍人を志します。
厳しい訓練を経て、派遣されたアフガニスタンやイラクで狙撃兵として活躍。
敵からは悪魔と恐れられ、味方からは守護神として畏敬の対象となる。
しかし、数度に渡る戦地への派遣は、クリス・カイルの精神を蝕み、帰国後、妻や子供たちと正常に接することが出来なくなる。
PTSDで苦しむ帰還兵との交流、射撃を通じたリハビリを経て立ち直るが、同じ帰還兵との射撃訓練中に射殺される。

ストーリーとしては比較的単純なものです(実話ですし)
主人公も先述した通り、典型的なアメリカの青年ですし、特殊な才能を持っているわけでもありません。
ごく普通の主人公が戦地での経験から心を病み、人間性を取り戻すまでを描いた単純な物語と云っても過言ではありません。

ですが、この、どこにでも居るような青年が主人公だからこそ、この映画は深く重く私たちに訴えかけてくるのです。

主人公が幼いころ父から「猟犬ではなく牧羊犬になれ」と教わるくだりがあります。
弱いものを助ける存在たれ。
この教えは、前進する味方部隊を全方位に渡って掩護する狙撃兵として無くてはならない考え方でしょう。

また、幼い頃、教会から失敬した新約聖書を胸ポケットに収めて戦場へ赴き、敵を邪悪な存在として撃つことに躊躇いはない。そのことに一切悔いはなく、ひとつだけあるとすれば仲間を救えなかったことだと云い切ります。
普遍的なキリスト教的価値観を持つ主人公の言説は、ひょっとすると我々日本人には判りにくいかも知れません。ですが、キリスト教圏に住む欧米の人々には、まったく違和感のない考え方なのでしょう。

戦争と云う行為が、原因はなんであれ本質的に変わらず、人々を残酷な行為に至らしめるものは「異文化の衝突」だからに他なりません。

こういう戦争の本質を大上段に振りかぶらず、サクッと語ってしまうところに、この映画の深さを感じます。

この映画は今年のアカデミー賞にノミネートされたものの、惜しくも受賞は逃してしまいました。
ですが、このような映画がノミネートされるだけでも、アメリカと云う国の懐の深さを感じます。
アメリカ万歳、などとは露とも思いませんが、やはり凄い国であることだけは認めざるを得ません。

何はともあれ、素晴らしい良作です。
エンドクレジットでは、不覚にも涙が零れました。
by score1204 | 2015-03-15 23:55 | 映画 | Trackback | Comments(2)

戦争のはらわた

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先日、Blu-Rayが発売になりましたので買ってみました。
この映画も何度観たか判りませんねえ。監督はバイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー。主演はジェームズ・コバーン。
舞台は第二次世界大戦中のロシア戦線。劇中の台詞等から、ロシアの南部戦線だろうことは推測されますが、映画のテーマとは関係ありません。

さて、この映画、ワタシは大好きなのですが、幾つか気になる点があります。
70年代のハリウッド映画だから仕方が無い面もあると思うのですが、ドイツ軍兵士たちの台詞が全て英語なのです。これには興を削がれます。また主演のジェームズ・コバーン(シュタイナー伍長)がどうみてもドイツ軍将校に見えないのですね。やっぱりコバーンにはテンガロンハットの方が似合うと思います(笑)

そんなことはさておき、この映画はサム・ペキンパーの美学が凝縮された迫力を感じます。短いカットを積み重ねて畳み掛けるような緊迫感を表出しながら、人間の勇気、醜悪さ、優しさ、哀しさ、逞しさを描き出して行きます。戦場と云う極限状況の中で人間性そのものを赤裸々に描き出す画力は圧倒的です。

サム・ペキンパーと云う映画監督が描き出す暴力描写については今でも余人の追随を許さない迫力を感じますが、それが故にB級映画の監督と認識される嫌いがあるようです。決してさに非ず。この監督の映画を良く見ておりますと暴力を通じて人間のあらゆる感情を描き出しているのが良く判ります。暴力と云う負の感情を通しつつも、人間の温かさを描き出す映画監督など他には居ないでしょう。そういう意味では誰も真似の出来ない孤高の表現者と云えると思います。

ここらへんを見誤ると派手な暴力描写を積み重ねただけの単なる戦争映画になってしまいます。観方によってはドイツ軍版「コンバット」にしか見えないでしょう。。。コンバットほど能天気ではありませんが(笑)

脇を固めるのが名優ジェームス・メイスン。ジェームズ・コバーンの敵役にマクシミリアン・シェルと芸達者が並びます。この名優2人の存在がこの映画を格調あるものにしています。

是非多くの人に観て頂きたい素晴らしい作品です。










by score1204 | 2013-12-19 23:41 | 映画 | Trackback | Comments(0)

サクリファイス

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随分前に購入して居たんですが、今日になってようやく観ることが出来ました。

54歳の若さでこの世を去った稀代の映像詩人アンドレイ・タルコフスキー監督の遺作となる作品です。

さて、この映画、どのように紹介すれば良いでしょう??
前作の「ノスタルジア」と同様、ストーリーがあるような、無いような。。。
いえ、厳然としてストーリーはあるんですよ。
ですが、それを書き連ねたところで「面白そうな映画」だとは、ほとんどの方は思われないでしょう。
それに、キリスト教文化について一定の知識のある方でないと、物語に入って行くことも難しいと思います。

ただ、この手の映画は如何に感じ取ることが出来るか、が勝負の分かれ目と云う側面もありますので、まずは頭で理解するのではなく、心で感じ取って頂ければ、と思います。

そういう映画ではあるものの、映像は美しく、全てのカットが一幅の絵画を観ているようです。上映時間は2時間半に達しますが、全く時間を感じません。この映画を初めて観たうちの嫁はんも映画の内容は全く理解出来なかったものの、映像が美しくて時間を忘れた、なんてのたまっておりました。

自らを犠牲にすることで世界を救うことが出来るなら。。。まるでイエス・キリストのような行いをこの物語の主人公は選択します。
そしてその行いは成就され、世界は救われた。
印象的に流れるJ.S.バッハのマタイ受難曲第39曲、アルトのアリア「憐み給え、我が神よ」
ぺテロの否認(イエスと共に居たことを三度否認する。その瞬間、鶏が鳴いてペテロはかつてのイエスの預言を思い出し慟哭する。という件のところです)のシークンスを象徴する名曲です。
これらのキーワードで何かを感じ取ることが出来るなら、この映画を是非観て頂きたい、と思います。

これらのキーワードに何も反応出来なくても、この映画はきっと印象深く残るでしょう。
その印象を大事にして頂けるなら、いつかかならず腑に落ちて来ると思います。

いずれにしろ、天才が身命を賭して作り上げた作品です。
凡俗である我々が全てを理解するのは、かなりの努力が必要になるかも知れません。



1986年スウェーデン、フランス合作映画
1986年カンヌ映画祭 審査員特別大賞:国際映画批評家賞:エキュメニック賞:芸術特別貢献賞






by score1204 | 2013-11-17 00:23 | 映画 | Trackback | Comments(0)

許されざる者

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一昨日の夜、例によってレイトショーを観て参りました。
早めに行って夕食を済ませてから観ようと思っていたのですが、まあ、3連休初日ということもあって、ショッピングセンターの人出は多かったですね。レストラン街で唯一喫煙可のレストラン(と云うかありゃカフェだな)へ入ったのですが、混む時間帯にも関わらず他のお客さんはほとんど居ない状態。喫煙可だから避けられているのかなあ、なんて思いもしましたが、理由は他に有りました。食いモンがマズイんですわ。普段、あまり食事の味に文句を云わない我々夫婦でも「次は無いね」なんて意見の一致をみる始末。あ~あ、こんなことならフードコードのペッパーランチに行けば良かった(爆)

なんて話は兎も角、この映画、オリジナルはクリント・イーストウッド監督主演の西部劇。本作はそのリメイクになります。舞台は明治13年の北海道。当時の日本ならではの諸問題を織り交ぜ、とても良く纏まった作品になっていると思います。

ストーリーはオリジナルを丁寧になぞりつつも、開拓民とアイヌの関わりや、屯田兵によるアイヌ弾圧のエピソードが加えられ、明治初期の混沌とした北海道の状況が描かれます。知識としては知っていましたが、映像でこの手のものを観るのは初めてだったので、ちょっと新鮮な思いがしました。だけど、こうして観ると日本にも民族問題があった(ある)のですね。

オリジナルと本作の配役の対比は以下のようになります。
左が本作、右がオリジナルです。

渡辺謙 → クリント・イーストウッド
柄本明 → モーガン・フリーマン
佐藤浩市 → ジーン・ハックマン
國村準 → リチャード・ハリス

どの役者もそれなりに好演。役に嵌っていました。
この映画、正義の味方は誰一人出て来ません。登場人物は皆極悪人ばっかり。
そんな中で佐藤浩市(警察署長役)が今ひとつ極悪人っぽくなく、やや迫力に欠けていたのは惜しかったですね。まあ、他のTVや映画での印象が邪魔をしている嫌いがあるとは思うのですが(非常に好演していたと思います)それらしく見えないのですよね。ここらへんは親父さん(故三國連太郎)にはまだまだ及ばないな。

オリジナルでは仲間(モーガン・フリーマン)が殺されたことを知ったイーストウッドが、長年の禁酒を破り、酒を飲むシーンが印象に残っています。酒を飲む前と飲んだ後でイーストウッドの表情が一変するんですね。目が座り、酷く冷酷な表情になるのです。このシーンを観た時は背筋に寒いものが走ったのですが、これはちゃんと本作でも再現されており、渡辺謙の表情が恐ろしいほどまでに哀しげに変ります。オリジナルとは少し違う解釈なのかな、という感じがします。これはこれで納得出来る演技です。

最初から最後まで非常に暗く、重苦しい作品です。
チャンバラ中心の活劇映画では全くありません。
暴力を謳った映画でもありません。
罪を背負って生きて行く人間の業を、哀切の情を持って描いている作品です。
是非沢山の人に観て頂きたい作品です。
本作を観た後にオリジナルを観て比較してみるのも一興だと思いますよ。
テーマをますます深化させることが出来ると思います。
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by score1204 | 2013-09-16 21:19 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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昨夜、例によってレイトショーを観て参りました。
まあ、レイトショーということで子連れ客と云うのは居ませんでしたが、客層が皆、ワタシと同世代と云うのがなんともはや。。。(笑) でも、まあ、そうですよね。このご時世、ハーロックを観たいなんて思っているのは似たような世代になるのでしょう。

全編、フルCGアニメ。まあ、イマドキの描き方ですね。ワタシはフルCGにあまり違和感を覚えないで見ることが出来ますが、一緒に行った嫁はんはどうしてもこれがダメなようで、人の動きがぎこちなく感じるようです。確かにそういうところも散見されますが、全体的には非常に良く出来ているとワタシには思えます。

監督:荒牧伸志氏(APPLESEED、エクスマキナ)、脚本:福井晴敏氏(亡国のイージス、終戦のローレライ)ということでワタクシ的にはこれだけで期待大。この二人ならヘンテコリンなものにならないだろう、との確信がありましたが、その確信は些かも裏切られることはありませんでした。
しっかり、松本零士の世界、キャプテンハーロックの世界を描き出しておりました。

ストーリーについてはあまり多くは書きませんが、ややテーマが表層的に流れてしまうところがあり、もう少し厚みを持たせて欲しかったかな、と思います。そうしないと、ラストの世代交代が今ひとつ感動的にならないと思えるのですね。ですが、これはかなり贅沢な要求というもので、限られた時間の中で骨太なストーリーを展開していると思います。理屈は良く判らないけど、未完成の超兵器みたいなのも出て来るし。。。(笑)ここらへんなどは往年の松本零士ファンはニヤリとするんじゃないかしら? 我々がキャプテンハーロックに抱くイメージや世界観は些かも失われてはいません。そうそう、そうだよね!と思えるストーリー展開です。
物語そのものは非常にシリアスです。原作にあったようなユーモアは一切封印され、ひたすら重厚に物語は展開します。

原作のファンの方もそうでない方も楽しめる映画だと思います。原作を全く知らないうちの嫁はんも面白かったと云っておりました。

「ハーロックってカッコイイよね~ 現実にあんな男のひとりでも居ないもんかな??」

などと云っておりましたね~(笑)

いや、まあ、これはワタシもまったく同感でして、同性でも惚れてしまうのがハーロックなんですね。

非常に楽しめる映画でした(笑)
by score1204 | 2013-09-08 22:20 | 映画 | Trackback | Comments(2)

パシフィック・リム

※※この映画の感想はsoundbox師匠のブログにも詳報されておりますので、併せてお読みになられることをオススメします。(全くの偶然ですが、同じ日に同じ映画を観に行っておりました 笑)

例によって混雑を避けるため、武蔵村山のイオンシネマ(旧ワーナーマイカル)へレイトショーを観に行って来ました。映画館自体はそれほどでも無かったのですが、やはり通常日の週末ということで人出はそれなり。駐車場の空スペースを探すのに一苦労しました(苦笑)

さてさて、この映画、久々に超萌える作品です。
全編、頭をからっぽにして楽しむ映画だと思います。
小難しい理屈は必要ありません。
徹頭徹尾、ロボット対怪獣(劇中でも「Kaiju」と呼ばれていました)の激闘を楽しむ映画です!
日本製特撮映画、アニメーションに対するリスペクトも相当なものです。特撮・アニメ好きの方には堪えられないシーン続出。soundbox師匠のブログにも記載されておりますが、イェーガー(対怪獣ロボット)の発進プロセスを観ているだけで大興奮します。
オタクによるオタクのための映画と云っても過言ではないですね(笑)

ロボットも怪獣もしっかり重量感を持って描かれますし、肉弾戦主体の戦闘シーン(これぞ怪獣映画の王道!)の迫力たるや、手に汗を握ること間違いなし!
まあ、こういう映画ですので突っ込みどころ満載(最初からプラズマ砲とかチェーンソードとか使えや)なんですが、これは間違った映画の観方。最終兵器は最後の最後まで出してはいけません。ウルトラマンだってスペシューム光線出すのは最後の最後でしたからね。これで良いんです!(笑)

特撮・アニメ好きの方には最初から最後まで読めてしまうストーリー展開かも知れません。ここらへんもう少し捻りようがなかったかなあ、というほんの僅かな不満はありますが、まあ、これはこれで良いんでしょう。
2時間を超える映画でしたが、全く中弛みすることも無く、最後の最後まで楽しめました。

それにしても菊池凜子、カッコ良かったなあ。
この世で美女のバトルスーツほど萌えるものはありません!(キッパリ)
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ネットを探していたら↓のような画像を発見しました。東宝特撮風の予告編を作った方がいらっしゃるようですね。全く違和感がありませんね(笑)
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by score1204 | 2013-09-01 15:22 | 映画 | Trackback | Comments(2)

風立ちぬ

f0229581_11232252.jpg昨夜、レイトショーで観て来ました。夏休みに入っているお子様たちを避けたかったのが最大の目的ですが、最近、劇場で映画を観る時は混雑を避けるために余程のことが無い限りレイトショーを観るようにしています。
こういう時、自宅の半径10km圏内に3つもシネコンがあるってのは便利で良いですね(笑)

さて、この映画、結構賛否両論があるようですが、ワタシは高く評価します。
とは云え、矛盾だらけの映画です。その矛盾を理解出来る人にとっては傑作かも知れません。ですから矛盾の塊である主人公の立ち振る舞いに共感出来ない、と云う人が居ても不思議ではありません。これは宮崎駿監督の中ではきっと矛盾の無い状態で並立、または融合出来ているのかも知れませんが、果たしてこれを理解出来る観客がどれくらいいるか? 甚だ疑問ではあると思います。そう云う意味では観る側のセンスを問われる作品ではないでしょうか??

劇中、頻繁に出て来る「美しい飛行機を作りたい」と云う台詞。
これは特に「飛行機」である必要はないのです。
美しいものを追い求め、作り出す人々が心のうちに抱える矛盾や葛藤。
その矛盾に気付きながらも、自らの夢の具現に邁進し、挙句には大切なモノを失ってしまう人間の「業」。
それを丹念に優しく描き出している映画です。
このテーマであるが故に主人公は激する性格では無く、夢想家の心優しい(ボケッとした)性格の人物でなくてはならなかった。激情に駆られて慟哭するような主人公であれば、このテーマは陳腐で嘘くさくなりますから。
そのようなテーマを扱い、表現するのであれば、必ずしも主人公は零戦の設計者「堀越二郎」である必要性はありません。
零戦も堀越二郎も飛行機もこの作品の中ではテーマを語る上での道具に過ぎません。
ですから、劇中、戦争のシーンなんか必要ないわけです。

繰り返しますが、この作品は、夢を追い求め、それが故に大きな代償を払わなければならなかった人間の哀しみを描いた映画だと思います。
普通なら生きて居られないほどの衝撃をその人間は感じる筈です。
だからキャッチコピーが「生きねば」なんです。
ラストシーン、飛行機の墓場(夢の墓場)を彷徨う二郎の元に夢の具現者であるカプローニが現れ「美味しいワインがある」と誘うところがあります。
夢破れ、愛する人も失い、生きる希望を失った人物に「それでも生きなさい」と(暗喩的に)静かに優しく訴えかけるシーンには正直、涙を禁じ得ませんでした。

この映画、観方を誤ればとんでもない愚作です。
賛否両論あるのが良く判ります。
ワタシの観方が正しいのかどうかは知りません。
このように思った、というだけのこと。
ワタシの見方も間違っているのかも知れませんしね(苦笑)

観ている最中、良質のヨーロッパ映画を観ているかのように思えることも有りました。
「千と千尋~」以来、ジブリ作品、宮崎作品を少し敬遠していましたが、72歳にしてこのような新機軸を打ち出して来るクリエイター宮崎駿はやっぱり凄い人物だと思います。

参りました。。。(笑)
by score1204 | 2013-08-15 12:32 | 映画 | Trackback | Comments(8)
f0229581_20251029.jpg物語もいよいよ終盤。今回も楽しませて貰いました。

この巻では七色星団の決戦からガミラス本土決戦直前までが描かれます。
オリジナル尊重派のワタシにも楽しめる本シリーズですが、なんというのでしょう、6巻に至り少し違和感のようなものを感じ始めました。

キャラクターの存在がちょっと希薄に感じられるんですね。人間を描き切れて居ないというか。。。いえ、劇作的には前作よりも人物像を深堀しているところもあるんですよ。ガミラス側を単なる敵役としてではなく、理解すべき相手として描いているのは如何にも現代的で納得します。ですが、敵味方に関わらずそのキャタクターの存在に重量感を感じないのです。端的に言えば、敵将ドメルが自爆するシーン。七色星団の決戦はほぼオリジナル通りに展開し、最後はドメルの自爆で幕を閉じます。このシーンもほぼオリジナル通りに展開するのですが、オリジナルの方が色濃く悲壮感が漂っていたにも関わらず、本作では実にサラッと描かれているのです。それが当たり前と云わんばかりに。。。

これには別の意味で衝撃を受けました。確かに受け手の問題もあると思います。同様なシーンはオリジナルヤマト以降、いろんなアニメや映画で描かれて来ました。それらを見て受け手であるワタシの感覚もどこかマヒしてしまっているのかも知れません。ですが、今でもオリジナルヤマトの七色星団の決戦の結末を観る時には、子供頃初めて観た時の衝撃と重さがそのまま蘇ってくるのです。

シナリオなのか? 演出なのか? 作画なのか? それら全てが要因となっているのか、浅学菲才のワタシには良く判りません。現代を生きるワタシが今を否定することは出来ませんが、どこかに大事な物を忘れて来ているかのような感じを受けます。

ともあれ、あと1巻でこの物語も完結です。楽しみに待ちたいと思います。
。。。地球が元の青さを取り戻した時に、心の底から感動出来れば良いな、と思います。
by score1204 | 2013-07-27 20:56 | 映画 | Trackback | Comments(4)

音楽とオーディオ、その他の日々雑感を気ままに…


by score1204