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scoreのオーディオ&音楽日誌

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モノラルレコードの楽しみ その1

良質のモノラルはステレオを凌駕する、なんてことを良く言いますが本当のことだと思います。だた、今となっては良質のモノラルを再生するのが難しくなっていますが… 

音云々の前にこのご時勢、何故古臭いモノラル録音の再生に血道を上げるのか? 懐古趣味と言われてしまえば確かにそうかも知れません。否定出来ないです。何故なら今となっては失われてしまった音の響きを楽しみたいからこそモノラルの再生に情熱を傾けているからです。

昔はウィーン・フィルもベルリン・フィルもローカル・オーケストラでした。どれだけ有名なオーケストラでも現地へ行かなければ聴くことは出来なかったのです。しかし、交通網、通信手段、メディア、これらの発達が我々にウィーンやベルリンの音を身近にしてくれました。ただ、それと引き換えにオーケストラはグローバル化され、ローカル色は薄れ、演奏家の個性を減じてしまったのは紛れもない事実です。今のウィーン・フィルと50年前の同楽団の音がどれだけ違うか、クラシック音楽が少しでも好きな方なら周知のことでしょう。

とこう書いてしまうと昔は良くて今は駄目なのか? なんて言われてしまいそうですが、決してそういうことを主張したいのではないのです。今と昔が違うのは当たり前です。歌は世に連れ、世は歌に連れ、ではないですが、時代とともに演奏様式や音色が違うのは当たり前のことだと思います。遥か昔のバッハが存命中のオーケストラの音とブラームスが存命中のオーケストラの音もきっと異なっていたことでしょう。時代と共に響きが変化するのは当たり前なのです。ただ、そういう失われてしまった音を再現する手段があるなら是非聴いてみたい。フルトヴェングラー、トスカニーニ、ワルター、クナッパーツブッシュと言った往年の大指揮者がどんな演奏をしていたのか聴いてみたい。タイムマシンがこの世にあるなら、何が何でもブルックナーの第八交響曲の初演を聴いてみたい。マーラーの自作自演を聴いてみたい。そんな思いが根底にあって良質のモノラル再生が出来ないか、日夜試行錯誤を繰り返しているのです。

前置きが長くなってしまいましたが、当家のモノラル再生環境をざっと紹介したいと思います。
まずはカートリッジ
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DENONのDL-102です。色々と使ってみましたが、このカートリッジが私には一番合っているようです。出力をフォノイコライザーに直接入れるのではなくハイフォニックのトランスHP-T3で受けてフォノへ出しています。私見ですが、DL-102(SP盤再生用の"102SD"も)はトランス受けをしないと本来の性能を発揮出来ないようです。手に入れにくいトランスですが、300~600Ω受けが出来るトランスであればマッチングすると思いますのでピアレスのトランスあたりで探してみると丁度良いのがあるかも知れません。針圧は4g。アームはオルトフォンのAS-309i。ターンテーブルはGARRARD401です。
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次にフォノイコライザー
以前別の項で紹介したサウンドボックス社製のモーツァルト・フォノです。RIAAで統一される以前は各社各様のイコライジングカーブでカッティングしていましたので、通常のフォノイコライザーでは正確な音が再現出来ません。LP用カーブ6種、SP用カーブ2種が選択出来るスグレモノです。
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スピーカーはAltec603Bをインストールしたペンション・ウィンズ製の特注箱です。モノラル再生専用ですのでこれ一本だけです。実態感のある音を求めて導入致しました。先日、当家に遊びに来られたキット屋大橋店主にSP盤でカザルスのバッハを聴いて頂いた際「カザルスが目の前で弾いているようだ」とのお言葉を頂戴するほどリアリティのある音がします。
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次回はLP&SP盤について書きたいと思います。
by score1204 | 2010-06-04 23:21 | オーディオ

音楽とオーディオ、その他の日々雑感を気ままに…


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