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McIntosh C-22 レプリカ

前回、ちらと紹介したMcIntosh C-22レプリカです。ほとんど衝動買いです(苦笑)
いい加減にしないとオーディオ借金で破産しかねないですね(悲)
McIntosh C-22 レプリカ_f0229581_1321153.jpg

結構キレイな個体です。

当然のことながらオリジナルC-22とは若干違うところがあります。正面パネルで言えば、両隅のパンロックボタンがありませんし、中央下のセレクターがオリジナルではテープジャックのセレクターですが、レプリカではスピーカーセレクター(二系統のプリアウトをコントロール出来る)になっています。またオリジナルではトップパネル面にプリアウトレベル等のアクセサリーが付いていますが、レプリカでは省略されています。
McIntosh C-22 レプリカ_f0229581_13291864.jpg

これが背面。
キャノンプラグでのプリアウトが付いてるあたりが結構マニアックですよね(笑)
真空管はオリジナルが12AX7が6本に対し、レプリカが12AX7が4本、12AT7が3本という陣容になっています。プリアウトは全部で3系統あります。オリジナルは1系統ですね。電源ケーブルの右横についているRS232C端子は何の為に付いているのか判りません。

McIntosh C-22 レプリカ_f0229581_1335834.jpg

写真がブレちゃってますが、真空管を押さえている蓋を開けてみました。
壮観ですね(笑)

ネットで回路図を探してみたのですが、探し方が悪いのかどうしても見つかりません。恐らく6、7番の12AT7が出力段だと思うのでこの真空管を差換えてみます。ここで登場するのが真打Telefunken ECC81(<>)マーク付き!です。
McIntosh C-22 レプリカ_f0229581_13411197.jpg

う~んイイッスねえ~~ Telefunlen球は管面印刷のロゴが超カッコイイと思います(笑) 出力段のECC81を交換すると同時にフラットアンプ部の12AX7をMullard ECC83に交換することにしました。

McIntosh C-22 レプリカ_f0229581_13465363.jpg

これがレプリカにデフォルトで付いていた球です。見た感じ現在のGoldenDragonの12AX7に良く似ています。曙光電子製でしょうか? 消えかかってますが管面に“McIntosh”の印刷があるのが見えます。このデフォルト球は中国製ですが、McIntosh社で選別されたもののようですね。以下完全に私見ですが、レプリカが発売されたのが90年代中頃。選別されたものとは言えこの頃の中国製の球よりも現在の中国製の球の方が良いような気がしています。ですからこのレプリカを入手時に最初からNOS球か現在の中国 OR ロシア製の球に交換することを考えていました。まあ、ほとんど気分の問題でしょうけど、こういうところにこだわるのがオーディオマニアってもんです(苦笑)

で、音の方ですが、まずはデフォルト球を使っての感想です。パワーアンプはVP-3000SEです。

かなりスッキリクッキリした音です。SNも悪くありません。パワーアンプ側のボリュームを全開にしますと、若干ジジジジ・・・という残留ノイズが聴こえますがハムは一切聴こえません。ゲインはちょっと高めかな、と思います(カタログスペックは20dbですが、感覚的にはもう少し高く感じます)。印象としては悪くありません。全帯域に渡って非常に聞き易く、真空管ならではの音の温かさも感じます。このままでも充分に素晴らしいプリアンプと言えます。敢えて難点(殆んど言い掛りに近いですが)を上げるとすれば、あまりに全体にフラット過ぎて個性に乏しいように思います。紛いなしにもMcIntoshなのですから、音にもう少しガッツと色気が欲しいです。

次にTelefunken ECC81とMullard ECC83に差換えたバージョンを聴きます。
基本的な音調は変わりませんが、明らかに中低域が張り出してくる感じです。オケものを聴いた時のグランカッサのファンダメンダルな響きや弦バスのゴリゴリ感が出て、私的には凄く好ましい変化です。また高域についても、弦楽器などがより一層滑らかになりましたし、ますます色っぽくなりました。いいですねえ、こういうの(笑) 球を差換えたことにより、さらにゲインが高くなったような感じを受けます。中低域がグッと出るようになったので、そんな感じを受けるのかも知れませんね。

現代的な音調にリファインされたC-22レプリカはビンテージマニアの間では決して評価は高くありません。ネット等で調べてみてもオリジナルを絶賛する論調が大勢を占めています。そりゃオリジナルが良いに決まってますよ。レコードだって再発盤よりオリジナル盤の方が圧倒的に音は良いですもん。ですが使い方ひとつ、工夫の仕方ひとつで現代的な音調のアンプにビンテージ色を付けることは可能です。もう少し高く評価されても良いプリアンプではないかな、と思います。ビンテージアンプのように使い方に気を使わないで済むぶん、こちらの方が使い勝手は良いですしね!
by score1204 | 2010-11-03 15:21 | オーディオ

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