停電だぁ~!!
びっくりしましたよ~ Accessのクエリーで超メンドクサイ関数を書いてたらいきなりバシッ!ですもん。真っ暗になった画面を見ながらしばし唖然としましたが、ハッと気付くと社内が真っ暗です。
一体何が起こったんだ?? またブレーカーが落ちたか? でもこないだ電気容量アップの工事したばっかしやぞ・・・
なんて暗い社内を見渡しながら頭をグルグル回転させていると、私の座席の横にあるサーバールームから「ピーッピーッ」てな音が断続的に聞こえてくるではありませんか!
サーバーがやばい!
そうです。ピーピー鳴っている音は無停電電源装置(UPS)が電源の供給がなくなったぞ~と警告音を発していたのです。UPSがサーバーに電源を供給出来るのはせいぜい10分程度。その間に停電が復旧しなければ、サーバーがダウンしてしまいます。
やばいな~ どのくらいで復旧するんやろ?
情報を収集しようにも停電中ですからネットで調べるわけにも行きません。
そうこうしているうちに、外の喫煙所でタバコを吸っていた私の部下さんが戻って来て、あたり一帯停電していて交差点の信号機も点いていない状態だ、というではありませんか。
もう真っ青です。相当根深い停電のようです。
取り敢えず東電に状況を聞いてみようと携帯から電話をかけたのですが繋がりません。
ただ今回線が非常に込み合っていて~~
というアナウンスが流れるだけです。
そうこうバタバタしているうちに経営陣の一人が私の部屋に飛び込んで来て、八王子から日野にかけてかなり大きな停電になっている、と教えてくれました。
どのくらいで復旧しますかね? 東電に電話かけても繋がらないんですよ。
と言ってみたものの、勿論、その方にも判ろうはずがありません。
そうこうしているうちにUPSの残量がドンドン減って行きます。
どうする? サーバーをシャットダウンするか? しかし一旦シャットダウンすると再起動に時間がかかるぞ。どうする??
必死になって考えますが。明確な答えなど出るわけありません。
時間はドンドン過ぎて行きます。UPSの残量もドンドン減って行きます。
必死になって予測を立てている傍から、他部署の責任者が次々と私の部屋にやって来て復旧の見通しを尋ねてきます。知るか~い! オレは東電の広報じゃね~~! 東電に直接聞け~~~!!
半ギレ状態で怒鳴り散らしながら、決断を下します。
いつ復旧するか判らない。だったら正規手順でサーバーをシャットダウンし、データを守る。
すぐさま部下さんに指示を出します。自分も真っ暗なサーバールームに飛び込んでディスプレイの明かりを頼りに、10台ほどあるサーバーのシャットダウン作業を開始します。
数分後、なんとか無事に全てのサーバーを正規手順でシャットダウンすることが出来ました。あとはもう一刻も早く停電が復旧することを祈るしかありません。
カッカした頭を静めるべく、喫煙所に向かいます。一本吸い終わり、まだ気分が落ち着かないので更にもう一本に火を点けたその瞬間、喫煙所から見える交差点の信号機が点ったのです。火を点けたばかりの煙草を投げ捨て、すぐさまサーバールームに戻ります。
室内に戻ると電気が復旧しています。社内の電灯も全て点いています。
サーバー再起動じゃ!!
部下さんに声をかけ、再びサーバールームに飛び込みます。
設計した私がいうのはなんなんですが、うちのサーバーは互いに複雑な連携をとっていて、起動する順番を間違うとちゃんと動いてくれないのです。結局、全部のサーバーを再度起動させ、互いにちゃんと連携がとれているか確認が出来るまで30分を要しました。
・・・めちゃくちゃ疲れました。この一件で、時間にすればせいぜい1時間ぐらいでしょうけど、1週間分の精神力を使い果たした感じがします。サーバー再起動後は完全に抜け殻状態で、ほとんど仕事は手につきませんでした。
文明の利器ってホントに弱いですね。大昔みたいに紙とペンで仕事を行っていた方が、何があっても対応出来るのかも知れません。自分の仕事を否定するみたいなことを言っていますが、今回の件でつくづくそう思いました。
あ~ホントに無力感を味わった1日でした。