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MUTEC MC-3 試聴篇

今日はMC-3を徹底試聴するべく、早々に仕事を切り上げて帰宅致しました。う~ん、このお気楽無責任ぶりは植木等も真っ青でしょう(笑)そうでもないか・・・

てなわけで、昨日に引き続きSV-192S&MC-3でCDを聴きます。プリはC-22レプリカ、パワーはMC-240。スピーカーはオートグラフ。試聴ディスクは朝比奈隆指揮ベルリン・ドイツ交響楽団のベートーヴェン交響曲第3番(1989年ベルリン・フィルハーモニーでのライブ)です。

すぐに判るのは音の見通しの良さです。晴天の秋空のようにスカッと抜けていく爽快さです。音から雑味が無くなり、CDに本来収められている音が聴こえて来る感じがします。若干音が細身に感じられますが、これは実際に音が細くなってしまった訳ではなく、雑味成分がキレイさっぱり無くなってしまったからだと思います。良く聴いていると今までマスクされていて余り感じることが出来なかった内声部の動きがはっきりと判るようになっています。今まで霧の中でモヤッと積み重なっていた音の塊が、青空の下、様々な要素を組み合わせて築き上げられたゴシック様式の大聖堂を眺めているような感じになりました。

驚くべきはピアニッシモの時のニュアンスの豊かさです。今まで何度も聴いたことがあるディスクにこれほど表情豊かな音が入っていたのか、と驚かされます。
また、弦楽合奏が美女の濡れ髪のような艶めかしい輝きになります(なんちゅう例えじゃ 笑)正確な言い方ではないかも知れませんが、倍音感が優勢になりふっくらとした滑らかさを感じます。
奥行き感や楽器の定位感も良くなります。手前に弦楽セクションがあって、奥に管セクションが鎮座しているのが良く判ります。ホールに消え行く残響もSV-192S単体と比べると非常に良く感じられます。要は演奏現場の気配や雰囲気が手に取るように再現されているのです。これはスゴイことだと思います。

キット屋店主大橋さんへのメールにも書きましたが、正直MC-3の効果についてはずっと懐疑的でした。心のどこかで「ほんかまいな?」と思っていたんですね。ですが、自宅の環境で聴いてみてこれほどまでに劇的な効果を見せ付けられると、もう何も言えません。それほどまでにMC-3の効果は凄まじいものがあります。

この音を聴かされると後戻りは出来ません。SV-192Sユーザーの皆さんに広くオススメしたい逸品です。
MUTEC MC-3 試聴篇_f0229581_2329565.jpg

by score1204 | 2010-12-22 23:44 | オーディオ

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