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scoreのオーディオ&音楽日誌

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SPU再考

今回はマジメな?オーディオの話です(笑)

SPUというカートリッジをご存知の方は多いと思います。Stereo PickUpの略でSPUと呼称されているそうですが、全てのMC型ステレオカートリッジの原器とも言える歴史を持ち、発売されてから50年以上のロングセラーを誇る名機です。そして今でも進化し続けています。私も大好きなカートリッジです。

ご存知の通り、SPUには専用アームが必要になるAシェルとユニバーサルアームで使用出来るGシェルの二種類があります。それぞれに音質傾向は若干異なり、Aシェルがカッチリした音なのに対し、Gシェルはやや曖昧とした甘めの音です。AシェルにしろGシェルにしろ、黒々とした大き目のシェルは、何だか見ているだけで良い音がしてくるような感じがします。アナログが一番良かった時代の香りがしてくるようです。レコード盤の上をカブトムシのようなカートリッジが疾走しているのを見ているだけで、なんとも言えない満足感と安心感を覚えさせてくれるのはSPUだけだと思います。斯様にアナログファンの心を掴んで話さないカートリッジですが、いろいろ文献やWebを検索しておりますとGシェルからカートリッジ本体を取り外し、他のシェルに付け替えて楽しんでおられる方が意外と多いのですね。キット屋さんのSV-A1にも最初からSPU取付用アダプタが添付されていますしね。あの黒々としたシェルが好きな私はこのような楽しみ方にあまり興味がなかったのですが、とあるサイトを見ておりますとGシェルがSPUの美質をスポイルしている、と喝破されておられるのを発見。そんなにGシェルって酷い音なのかなあ?という疑問がムクムクと湧いて来ます。そこまで言うのなら自分の環境で試してみよう、とちょっとした実験気分でシェルを付け替えて見ました。

私のSPU-GEです。80年代のハーマン時代のものです。ヤフオクで手に入れたのですが、某ショップのスペシャルチューニング版とかでSPUの音そのままでチャンネルセパレーションが非常に向上しています。針圧は2.5g。SPUの針圧にしてはやや軽めですが、ちょっとでもオーバーすると(または低いと)途端に音の歪みとなって現れます。そういう意味ではクリティカルに追込む必要があるカートリッジです。

こいつからカートリッジ本体をオヤイデ電気製のカーボンシェルHS-TFに付け替えます。SPU用アダプタはSV-A2付属のものを使います。
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オヤイデのシェルに付け替えるとこんな感じ。
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それでは早速試聴です。アームはSME-3012R、ターンテーブルはGarrard 301、フォノイコライザーはSV-310EQ、プリはSV-310、パワーVP-3000SE、スピーカーはオートグラフのいつもの陣容です。

音が出た途端、思わず「ほう~」と感嘆の溜息を漏らしてしまいました。なかなか良い音です。オヤイデのカーボンシェルの威力だと思いますが、S/Nが非常に良く、ニードルトークや暗騒音が綺麗サッパリ無くなってしまいました。また、確かにGシェル特有の曖昧さが無くなりキレ味鋭い音になりました。はあ~なるほどね~ GシェルがSPUの持ち味をスポイルしてると言うのも判ります。

こうして聴くSPUは決して古い音ではありません。現代的なカートリッジ・・・というと少し言い過ぎになるかも知れませんが、今でも立派に通用する音だと思います。
SPU再考_f0229581_2323761.jpg

SPUからここまでの明晰さを出すことが出来るとは思いませんでした。これはなかなか良いです。Gシェルのカッコ良さとは無縁になってしまいますが、暫く聴き込んで見たいと思います。
by score1204 | 2011-04-07 23:13 | オーディオ

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