宇宙戦艦ヤマト2199(4)
というわけで、宇宙戦艦ヤマト2199、手元には先週末に到着していたのですが、昨夜ようやく鑑賞することが出来ました。正直言ってこの巻は「何だかなあ?」と思わせられるエピソードがあり、オリジナル尊重派の私には少し納得しかねるものとなっています。
しかし、この巻ではオリジナルでは一切触れられることが無かった、ガミラス帝国を取り巻く内外状況(さらばヤマトで敵となるガトランティス~白色彗星帝国~と戦争してるし)が描かれていたりして興味は尽きません。またドメル将軍の家庭の事情?のようなものも描かれます。オリジナルにあった単なる敵役という単純な描かれかたでは無く、地球とガミラスが戦端を開く切っ掛けに言及するなど、現代版ヤマトらしいエピソードが散りばめられ物語に深みを与えています。
納得しかねるエピソードについては多くを語りませんが、私の感覚ではヤマトの世界観を損なうものとなっているように思えるのです。一緒に観ていた嫁はんは「○ヴァみたい」と云っていましたが、まさにそんな感じです。ただ、このエピソードにはラストへ向けての伏線が多く隠されているような感じも受け、全く無意味なものとなっていないだろうことは申し添えておきます。
今回の4巻でこれだけガミラス側の事情や背景を描いてしまうと、オリジナルにあったような本土決戦でのガミラス帝国滅亡というくだりは無いような気がします。圧倒的な軍事力の差を描きながらこれをやってしまっては荒唐無稽で陳腐な物語に堕してしまうでしょう。以下は私の勝手な邪推ですが、本土決戦のくだりまではオリジナルを踏襲し、第三者の介入(スターシャ?)によってヤマトとガミラスの間で和平条約のようなものが締結される、と云うのが妥当なストーリー展開のような気がします。
なあんて勝手なことをほざいていますが、これからの展開を楽しみにしたいと思います(笑)