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宇宙戦艦ヤマト2199 (6)

宇宙戦艦ヤマト2199 (6)_f0229581_20251029.jpg物語もいよいよ終盤。今回も楽しませて貰いました。

この巻では七色星団の決戦からガミラス本土決戦直前までが描かれます。
オリジナル尊重派のワタシにも楽しめる本シリーズですが、なんというのでしょう、6巻に至り少し違和感のようなものを感じ始めました。

キャラクターの存在がちょっと希薄に感じられるんですね。人間を描き切れて居ないというか。。。いえ、劇作的には前作よりも人物像を深堀しているところもあるんですよ。ガミラス側を単なる敵役としてではなく、理解すべき相手として描いているのは如何にも現代的で納得します。ですが、敵味方に関わらずそのキャタクターの存在に重量感を感じないのです。端的に言えば、敵将ドメルが自爆するシーン。七色星団の決戦はほぼオリジナル通りに展開し、最後はドメルの自爆で幕を閉じます。このシーンもほぼオリジナル通りに展開するのですが、オリジナルの方が色濃く悲壮感が漂っていたにも関わらず、本作では実にサラッと描かれているのです。それが当たり前と云わんばかりに。。。

これには別の意味で衝撃を受けました。確かに受け手の問題もあると思います。同様なシーンはオリジナルヤマト以降、いろんなアニメや映画で描かれて来ました。それらを見て受け手であるワタシの感覚もどこかマヒしてしまっているのかも知れません。ですが、今でもオリジナルヤマトの七色星団の決戦の結末を観る時には、子供頃初めて観た時の衝撃と重さがそのまま蘇ってくるのです。

シナリオなのか? 演出なのか? 作画なのか? それら全てが要因となっているのか、浅学菲才のワタシには良く判りません。現代を生きるワタシが今を否定することは出来ませんが、どこかに大事な物を忘れて来ているかのような感じを受けます。

ともあれ、あと1巻でこの物語も完結です。楽しみに待ちたいと思います。
。。。地球が元の青さを取り戻した時に、心の底から感動出来れば良いな、と思います。
by score1204 | 2013-07-27 20:56 | 映画

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