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scoreのオーディオ&音楽日誌

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第二次遠征記(笑) その3 soundbox師匠宅訪問記

と云う訳で、無事、soundbox師匠宅に到着しました。

いつ来ても、ゆったりとした気分になれるお部屋で、居心地が良いです。そのおかげでいつも長居を決め込んでしまいます(^^;)

玄関を入るとヴァント指揮ベルリン・フィルのブルックナー4番がかかっています。
真空管チャンデバが復活して、師匠本来の音になっているためか、前回聴かせて頂いた時より僅かに重心が高めで、個々の楽器が見えるかのようなクリアー、かつ見晴らしの良い音。2年前に初めて聴かせて頂いた時のバランスに近くなっているように思えます。

しかし、圧倒的に違うのは響きの良さ。箱もそうですが、なんと云ってもお部屋が素晴らしく良くに鳴っています。
嫌な音や変な付帯音は一切しません。クリアな音に箱と部屋の響きが上手くブレンドして、ワタシとは正反対の音作りにも関わらず、心底素晴らしいと思いました。

また、今回初めて感じたのですが、高域にSV-2(2007)特有の金粉を散らしたようなキャラクターが見え隠れし、音に彩りを添えています。

聴き進めていくうちに第四楽章の金管のパッセージを弦のユニゾンがなぞるところで
「ベルリンの弦にしては軽い」
「あ、やっぱり。ほな、これなら」
と、アルバン・ベルク・カルテットのベートーヴェンをかけて下さいました。

はい、完全に脱帽です。
オートグラフでストリング・カルテットがこれほど明晰に鳴るのは聴いたことがありません。
次にかけてくれたモーツァルトの29番も素晴らしい鳴り方です。

ワタシとsoundbox師匠は同じスピーカーを使っていても全く正反対の音作りをしています。
室内楽や小編成のオケをオートグラフで聴くことは、ワタシはほとんどありません。  
ワタシにとってオートグラフはあくまで、ベートーヴェンから後期ロマン派の大管弦楽を鳴らすためのスピーカーで、そこらへんの音楽がもっとも「らしく」鳴るようにチューニング&セッティングしています。
ですから、ワタシの環境で室内楽を聴いた場合、楽器が肥大化したように聴こえてしまい、音楽の輪郭が掴みにくくなってしまうのです。
soundbox師匠もご自身のブログでお書きになられていますが、結局は、自分が聴きたい音楽を聴きたい音で鳴らすのがオーディオなのですから、この音で正解なんてものは無いんですよね。

このスピーカーはこういう風に鳴らさなければならない。
このアンプは○○だから、こういう音でなければならない。

なんてことは、我々ユーザーにとっては大きなお世話。
自分が聴きたい音楽を聴きたい音で鳴らす為に、アンプやスピーカー、プレーヤーが持つキャラクターに手助けして貰いながら、自分の音を組み上げて行くけば良いのだと思います。
それがオーディオの楽しさであり、奥深さじゃないんでしょうか?

soundbox師匠とは正反対の音作りをしつつも、ここらへんの意見は完全に一致しています。
だから仲良くして頂いているのですが、これがお互いに変なオーディオ原理主義者やったら、顔合わせる度にケンカしてるやろなあ。。。(苦笑)

この後、平面バッフルのアルテック等で持参したウィリー・ネルソンやクラシックのアナログ盤等を聴かせて貰いました。

この平面バッフルに収められたAltec 604Eも2年前に初めて聴かせて頂いた時と比べると雲泥の差とも云うべき鳴り方です。2年前はかなり固い音でしたが、今ではパリっとした歯切れの良さに柔らかさとスピード感が同居し、どんな音楽でも楽しめます。
ですが、この平面バッフル、恐らく他の環境ではこの音では鳴らないと思います。
床面をもバッフルの延長として活用しつつ、上面の天井高があってこその音なんですね。
まさにsoundbox師匠のリスニングルーム(リビング)で上手く鳴るように設計された平面バッフルです。

途中、食事を挿み、その後もジャズやカントリーを聴きながら談論風発。
ほんとに楽しい時間でした。
これだから四日市詣では止められない(笑)
ありがとうございました!
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by score1204 | 2013-09-24 21:24 | オーディオ

音楽とオーディオ、その他の日々雑感を気ままに…


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