THE NEXT GENERATION -パトレイバー 首都決戦
昨夜、レイトショーで観て来ました。
連休後半戦初日とあってか、人の出足はイマイチ。
もう少し混雑してるかなあ、と予想していたのですが、良い具合に裏切られました。
みんな、どこかに遊びに行っちゃってるんでしょうかねえ。
それはともかく本作品、少なくともパトレイバーの劇場アニメ第2作目を見ておかないと、その面白さはさっぱり判らないでしょう。これから観ようとお考えの方はDVDをレンタルするなどして2作目だけは絶対押さえておいて下さい。まあ、この映画を観ようと思う人で観てない人は居ないと思いますが。。。(笑)
と、云うことからもお分かりの通り、本作品は劇場用アニメ第2作目を引き継ぎつつ、丁寧になぞるようにして物語が進んで行きます。ストーリーの展開も良く似ています。なので、ストーリーそのものについてはここで論じません。正しく、押井守監督作品であり、パトレイバーです。押井監督の世界観がお好きな方はどっぷりと浸かって楽しめる作品だと断言致します。
押井監督の作品では、必ずと云って良いほど「水」が重要なライトモチーフ(またはイメージ)として扱われます。旧ソビエトの映画監督アンドレイ・タルコフスキーへの傾斜が感じられるところです。物語の重要なシーンは大抵、港だったり、地下水道だったり、水を想起させられる場所です。
パトレイバー劇場第1作目では東京港バビロンプロジェクトの建設現場。
パトレイバー劇場第2作目では埋立地。
攻殻機動隊では沈める博物館。
イノセンスでは海に浮かぶ艦船型のプラント。
これらの場所が物語のクライマックスの舞台として設定されています。
押井監督の作品を読み解く際に、水は重要なキーワードになっていると思っています。
そんなことを考えながら観るのも一興かも知れません。
久々に押井監督の世界観にどっぷり浸れて、幸せな一夜でありました(笑)