NHK交響楽団 第1823回定期演奏会
開場はいつものNHKホール。
本日の演目は。。。
リヒャルト・シュトラウス:楽劇「サロメ」演奏会形式
指揮:シャルル・デュトワ
デュトワの棒でN響を聴くのもほんとに久しぶり。
最後に聴いたのはいつだったかなあ。。。?
14~5年前にオルフの「カルミナ・ブラーナ」を聴いたのが最後だったような気がします。
ここ数年のデュトワの活動は良くは知りませんが、N響の音楽監督就任前後にオネゲルの「火刑台のジャンヌ・ダルク」日本初演等、オペラの演奏会形式による上演を行うなど意欲的なプログラムを楽しませてくれました。今回はR・シュトラウスの1幕物のオペラ、楽劇「サロメ」を演奏するということで楽しみに会場へ向かいました。
当日の主な配役は。。。
ヘロデ:キム・ベグリー
ヘロディアス:ジェーン・ヘンシェル
サロメ:グン・ブリット・バークミン
ヨカナーン:エギルス・シリンス
ナラポート:望月哲也
演奏は、素晴らしかったです。
歌と豪華絢爛なR・シュトラウスの管弦楽にグイグイと引き込まれて行きます。
主な歌手たちの声量がとても豊かで、四管編成の大オーケストラに負けない迫力で歌っていたのには正直舌を巻きました。特にヨカナーン役のエギルス・シリンスとサロメ役のグン・ブリット・バークミンの声には痺れました。彼らの声とR・シュトラウスの部厚い管弦楽が織りなす音の彩のなんと感動的なこと。やっぱり人間の声以上の楽器はこの世に存在しないのではないか、と思わされるほど素晴らしいものがありました。一発でこの二人のファンになりました(^o^)
演奏会形式ですので、歌い手の衣装もごく普通で特にこれと云った小道具もありません。指揮者の前後左右で小芝居を行いながら歌う程度です。「七つのヴェールの踊り」のところはどうするんだろう?なんて思って観てましたが、サロメ役は椅子に座ってましたねえ(^^;;)
素晴らしいオーケストラにデュトワの冴えた棒もあって、なかなか聴き応えのある演奏でした。
なんと云っても声楽陣が一流揃いだったのが良かったですね。
とても幸せな気持ちになって会場を後にしました。
オペラそのものは悲劇的な内容なんですけどね。。。(^^;;)
次は同じくデュトワ&N響でマーラーの交響曲第3番です(^o^)