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NHK交響楽団 第九演奏会

所謂「年末の第九」を聴きに行って参りました。
「年末の第九」を聴きに行くのも何年ぶりですかねえ? その昔、朝比奈隆が存命中は大阪フィルとの演奏のものを大阪フェスティバルホールへ毎年聴きに行っていました。2000年年末に聴いたのが最後ですから、15年ぶりになるんですねえ。月日が経つのは早いものです。。。

てな訳で、N響の第九を聴きに行って参りました。
指揮は今年の秋に首席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィ。
これを逃す手は無いでしょう(^o^)。

演奏はパーヴォらしい、素晴らしいものでした。
全体的に速めのテンポ。
ソリッドな響きを基調にしながらも重層的かつ立体的に音が積み上げられて行きます。
所々、楽譜に無いアクセント加えたり、デュナーミクに手を加えるなどして、第九に内包されている先鋭感を際立たせます。第一楽章では、マーラーの交響曲のように木管群にベルアップさせるなどして、とても意欲的な表現を提示していたように思います。

今回特に驚いたのが、その木管楽器を4管編成にして響きを充実させていたこと。
ご存じの通り、第九のみならず、この時代のシンフォニーは基本的に2管編成です。
4管編成でベートーヴェンを演るなんて、今時では滅多にお目にかかることはありません。
そんな中、何故4管編成なのかは聴いていてすぐに判りました。
木管の響きを充実させることで、ベートーヴェンが意図したであろう立体感のあるハーモニーを醸成したかったからなんですね。16型の弦楽器編成に負けない、単に大きな音響が欲しかったからでは無いのだと思います。

声楽陣も大健闘。
荘厳な歌声を聴かせてくれました(^o^)

これで今年の演奏会通いは全て終了。
パーヴォ・ヤルヴィがN響首席指揮者に就任すると云うことで、再開した演奏会通いですが、本当に素晴らしい演奏に沢山巡り合え、幸福な1年だったと思えます。
来年も実り豊かな1年だと良いですね。
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by score1204 | 2015-12-23 21:15 | 演奏会感想

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